11月30日に行なわれた12月議会の総括質疑で、あらい文雄議員は「指定管理者の指定について(坂戸市学童保育所関係)」と、「市立幼稚園設置条例の一部を改正する議案」について質疑を行ないました。
10周年を迎えたちびっこクラブ
(写真をクリックすると大きくなります)
施設や保育内容の充実、指導員の雇用確保は
質疑の主な内容は、
- 学童保育は、放課後の児童の生活の場として、坂戸市で30年にわたり子育て支援を市民と共同して進めてきた。制度導入によって後退があってはならないと考える。施設や保育内容の充実、指導員の資質の向上や研修、賃金、雇用の確保などについて、制度導入にあたっての市の考えは。
- 公募によらず「学童保育の会」が指定された根拠と、今後の市と会の関係は。
- 学童保育の事業は、児童の保育を行なうソフト的な事業であり、契約する期間は長い方が良いと考えるが3年間とした理由は。
10周年を迎えたちびっこクラブ
(写真をクリックすると大きくなります)
以上3点の質疑に対して、市は、
- 「市民または民間事業者の多元的な主体が連携する地域社会」を目指し、制度の趣旨でもある「市民サービス」と「施設管理の効率性」を両立することを基本的な考え方とした。この考えに基づき学童保育の会において、民間の経営理念を入れ保育サービスを維持する中で、柔軟な雇用形態をはじめすべての面で効率性を高めることで、人件費等、経費節減の努力が図られたもの。
- 公募によらず「学童保育の会」とした理由は、初回指定であり、子どもの施設でもあり、従来からの実績を考慮し、スムーズな制度移行に最大限配慮した。市と会の関係は、協働のパートナーという点では変わらないが、指定後は、協定に基づく受託業者という、緊張感のある側面も生じてくると思われる。
- 期間3年の理由は、管理業務の安全性、継続性から見れば複数年の指定が望ましい面がある。逆に効率的運営やサービス向上に対する指定管理者の企業努力を維持する点では、公正な競争のもとでの他事業者の参入機会を設けるべきであり、総合的に見て3年間とした。
との答弁でした。
900人が参加した学童親子運動会
(写真をクリックすると大きくなります)
学童は子育て事業、人件費削減は問題
市の答弁をうけ、あらい議員は、以下の2点について再質疑しました。
- 「施設管理の効率性」、「柔軟な雇用形態」すべての面で効率を高めることで、人件費等経費節減というが、学童保育は指導員と子どもたちとの子育て事業で、事業費のほとんどは人件費が占める。大幅な人件費削減は、問題があると思うが。
- 学童保育は入西ちびっこクラブを始め課題も多い、削減された財源は、学童保育事業の充実に充てるべきだ。
毎年市長と話し合い坂戸の子育てを進めてきた学童保育
(写真をクリックすると大きくなります)
再質疑に対して、市は、
- 学童保育の会における経費削減は、常勤指導員の退職不補充やパート職員の勤務形態見直しなどで、職員にとって激変を回避する形で対応したと承知している。今後学童保育事業を担う協働のパートナーとして期待したい。
- 学童保育事業に限定せず、広く子育て支援の枠に中で使いたい。なお、指定管理制度導入に伴い、備品の充実費、施設修繕費を各学童クラブに措置する予定。
と答弁しました。
市立幼稚園の統廃合、統合検討会の意見反映を
「市立幼稚園設置条例の一部を改正する条例制定の件」では、
- 現在2ケ所ある幼稚園の統合することついて、これまでの経過と、市の考えについて
- 「市立幼稚園の統合に関する検討会」の提言書の意見をどう反映していくのか
- 統合する幼稚園の園名は「提言書」では、市民公募になっていたが、なぜ、末広幼稚園になっているのか
と質しました。
以上3点の質疑に対し、市は、
- 近年の少子化等の影響から、入園希望者が年々減少し、1つの園で可能な認可定数であり、「統合に関する検討会」からご提言いただき承認された。
- 提言は「広報さかど」で概要を掲載。教育委員会として、今後、提言書の内容を踏まえ、平成20年4月の統合に向け準備をすすめていきたい。
- 幼稚園名については市民公募し、選考委員会などを経てきめていきたい。
と答弁しました。
|