19年9月18日
6回目となる市議会政治倫理審査会(政倫審)が8月30日(金曜日)にあり、審査対象者の平瀬としひさ議員が初めて出席し、前回の審査会で決まった約20項目の本人への質問に対して逐条的に答弁しました。
答弁に対して、審査会委員からは給食調理室への入室について「(食中毒などによる)児童生徒の命の危険性を考慮しなかったのか」「建屋や設備の専門家ではない議員が入室する意味は?」などの質問が出されました。それに対し、平瀬議員は「O(オー)-157、ノロウイルス等の食中毒は空気感染でなく接触感染であり、調理室内の物に触れていない」「一般的な感覚をもった市民として、議員として入室した。目で見て分かるものもある」と答えました。
今回の同議員の答弁で2016年と2017年に計3回、学校や教育委員会の了承を得て、勝呂小学校の調理室を見学していたことも判明しました。
審査会に改めて教育委員会や学校関係者の出席を求めて聴取したうえで、同議員が自らの考えを述べるという方向が決まりました。
なお、第5回政倫審であらい文雄委員から出された『市議会だより』(第153号)の掲載内容に関しては、議員全員協議会に委ねられることになりました。
次回の審査会開催日程は、その後の日程調整で、次回の第7回政治倫理審査会は、9月19日(木曜日)14時からと決まりました。
当日は、10時から本会議(議会最終日)が開催されます。傍聴受付は30分前からの予定です。
これまで政治倫理審査会を傍聴してきましたが、今回ようやく政倫審らしい議論になったように感じました。過去の政倫審では「そういう発言をする委員は議員をやめるべきだ」などと恫喝ともとれる発言がありました。
今回はうって変わり、質問者、答弁者間で白熱した議論に。「新さかど」などのミニコミ紙で政倫審の様子が指摘されてきたからか、他自治体の議員が傍聴していた影響なのか…。
気になったのは、これまでの政倫審では調理室に入ったことが主題でしたが、今回は論点を変えてきたのです。一部委員が急に「調理室への入室も問題だが、議会の根本的なルールが守られていないので、それを審査するために政倫審が設置された」と言い出したのです。
平瀬議員の給食室調査に「疑義」があるとのことで政倫審が設置されました。しかし、そんな疑義より議会のルールを守っているかが主題だというのであれば、あえて政倫審など設置する必要はないでしょう。語るに落ちたと言わねばなりません。理由は何であれ平瀬議員を罰することが最終目的ということなのかという思いを強くしました。
論点をずらさずしっかりと審査し、納得がいく結論が出されるよう今後もチェックしていこうと思っています。
西坂戸 伊藤忠平
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