19年8月27日
坂戸市議会政治倫理審査会(政倫審)の第5回審査会が8月7日(水曜日)に開かれ、学校給食調査活動で「疑義」がもたれた平瀬としひさ議員に対して、政倫審として本人に質問する内容がまとめられました。総数は約20項目。次回審査会で同議員が答弁することになり、この問題は大きなヤマ場を迎えるとみられます。
質問事項は委員(8人)が事前に文書で提出し、正副委員長がまとめたもの。審査会では若干のやりとりの後、それを追認。内容は委員だけに開示され、会議では読み上げられませんでした。
しかし、審査の中で「前回審査会までの市教育委員会の答弁が基になっている」「質問総数は約20項目」ということが明らかに。質問事項は平瀬議員に伝えられ、本人が文書で答弁することになりました。
この答弁を基に8月30日(金曜日)14時頃から第6回審査会が開催され、審査対象者だとして、傍聴もおぼつかなかった平瀬議員が初めて出席し、文書で答弁した内容について生の声で説明する場となります。
一方、審査会では市議会8月1日発行『市議会だより』(153号)の「政治倫理審査会を設置しました」の記事についても言及があり、あらい文雄委員が「この記事は審査請求書の文章の範囲を逸脱している。平瀬議員を含め審査委員以外に配布されていない文書の記述がある。委員長は目を通しているのか」と小澤弘委員長に質問。小澤氏は「関知していない。広報委員会に説明を求めるしかない」と答える一幕もありました。
8月30日は、10時から9月議会本議会(総括質疑)、その後予算決算常任委員会が開催されるため、遅れる可能性があります。傍聴受付は、30分前からの予定です。
政治倫理審査会も5回を数えました。毎回足を運び見つめていますが、市民が期待する真摯で闊達、市民の負託に応えるという本来の市議会の任務からの距離の遠さに唖然とします。
猛暑とは対照的な寒々しいまでの冷ややかな議事の進行の源を感じさせる象徴的なシーンを何場面も見せられました。
意見を論じ合うのであれば、時に激しく口角泡を飛ばしてもそれはそれで可でしょう。しかしこの日に何度も聞かされたのは「そういうことを発言するのであれば、この場にいる資格がない。出て行っていただきたい。議員を務める資格がない」旨の発言、それが大手を振ってまかり通っていたことです。
小澤弘委員長が「この審査会の目的は議員を罰することではありません。議員を大きく育てていくことなのです」と最後に結んだ言葉に、良識の片鱗を感じ救われた思いがしました。
緑町 今野 強
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