貧乏物語に出会って

　九条の会さかどの年間行事として「戦争を語り継ぐ　子や孫の時代へ」というつどいが企画されました。今年は８月11日(土曜日)に坂戸駅前集会施設で行なわれました。

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　語り部は五十嵐和夫さん(1927年生まれ)と滝沢昭義さん(1935年生まれ)でした。参加者の年代も私と同年かそれよりもちょっと若い方で20人でした。

　五十嵐さんが学校を終えて就いたのは国鉄でした。終戦を終えて体験した驚きは、アメリカ軍のために用意された「白帯車」と呼ばれる一等車で、それにはエアコンもついていたというのです。

　滝沢さんは戦争中の学校生活はいやなことばかりだったが、高校生になって「貧乏物語」（河上肇）に出会って、資本主義が間違っているのだと気がついてから元気が出たということでした。

　いつものように「平和のうた」を歌って閉会しました。

九条の会さかど会員　新井竹子