日本共産党坂戸市議団の「放射線測定と除染に関する申し入れ」に「要望があれば、職員が出向いて測定するような対応を検討」と回答し、再質問に「11月中旬から対応できるよう準備をすすめています」と回答した、坂戸市による「個人宅の放射線測定」の実施を、新聞各紙が報じています。
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日本共産党坂戸市議団が10月21日(金曜日)に行なった「放射線測定と除染に関する申し入れ」に対して、11月4日(金曜日)、坂戸市から回答がありましたが、開始時期が明確でなく、除染作業への不安や放射線測定器の貸し出しを求める市民の声に正面から向き合ったものとはいえないものでした。
日本共産党坂戸市議団が、その日のうちに行なった「『放射線測定と除染に関する申し入れ』に対する回答についての再質問」に、11月14日(月曜日)、坂戸市から回答がありました。
そして、3日後の11月17日(木曜日)、坂戸市は多くの市民から要望が寄せられている「放射線測定器の貸し出し」について、測定器の貸し出しでは返却などの手間で1日2件程度しか測定できないが、職員が巡回する方法なら1日10件程度の測定ができるとして、職員が個人宅へ出向き放射線を測定すると発表しました。
11月21日(月曜日)から、坂戸市生活環境課(049-283-1331)で受け付けを開始することのことです。
住民の放射線調査で高い放射線を計測している報告が、各地から寄せられています。日本共産党坂戸市議団は、市民の安全・安心、要望や要求の実現に向け引き続き頑張ります。
日本共産党坂戸市議団の
「『放射線測定と除染に関する申し入れ』に対する
回答についての再質問」への回答
1.全小中学校に放射線測定器を購入し配布すること。
【回答】 末広幼稚園及び小中学校に放射線測定器を設置すべく事務を進めています。
【再質問】 購入時期は何時か。
【再回答】 平成23年11月4日(金)に入札を行ない、納入期限を平成24年1月31日(火)までとしていますが、納品され次第、配布致します。
2.全小中学校、保育園、幼稚園、各施設でマイクロスポットとなる可能性が高い「雨樋の下」「雨水枡」「校庭隅の吹き溜まり」などの測定を実施し、必要な場合は除染を行なうこと。
【回答】 私立を含む全保育園及び市で所管する福祉施設については、10月26日から28日にかけて測定いたしました。測定に際しては、園庭、砂場のほか、雨樋の下等も含め3箇所測定いたしました。
また、末広幼稚園及び小中学校の雨水のたまる箇所等については測定を予定しております。
なお、測定結果により放射線量が高い箇所については、除染を含め対応いたします。
【再質問】 測定の結果を提出してください。
【再回答】 測定の結果については、ホームページ等で公表して行きます。
3.除染が必要とされる基準を設定し、基準を超えたポイントについては市の責任で除染を行なうこと。基準以下のポイントについては除染の方法を周知し、市施設であっても市民あるいは職員の除染を認めること。
【回答】 基準については検討しています。除染の方法についてのマニュアル作成も検討しています。基準以下のポイントについては、除染は必要ないものと考えます。
公園、レク施設の測定については、現在8箇所で定期的に行なっており、基準値(国際放射線防護委員会が定める基準値)を超える数値は検出されておりません。今後、全公園の測定を予定しておりますが、市の定めた基準以上のポイントが検知された場合は、基準値以下となるよう除染いたします。
【再質問】 全公園の測定(予定)はいつから測定を始めるのか。公表方法は。
【再回答】 全公園の測定は平成23年11月2日(水)より実施しており、天候や測定器の使用状況にもよりますが、実質5日間程度で終了する見込みです。
公表については、データ集計後、ホームページでの公表を考えております。
4.市による活動は広範囲かつ長期にわたるため、現在の担当課職員で遂行するには限界があり、専門の職員を必要な人数加配して臨むこと。
【回答】 職員数については、今後大量退職期を迎え減となった相応の補充は難しい状況であります。また、放射線関連の具体的な施策は今後、国・県においても新たな制度や仕組みも考えられるため、その動向に注視し必要に応じ対応してまいります。
5.市民への放射線測定器の貸し出しを行なうこと。
【回答】 測定の要望があれば、職員が出向いて測定するような対応を検討いたします。
【再質問】 いつから職員の対応が可能か。
【再回答】 11月中旬から対応できるよう準備をすすめています。
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