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竹中氏の講演を聞いて

11/03/18

 1月22日(土曜日)、坂戸文化会館で坂戸市商工会創立50周年記念式典後の竹中平蔵氏の講演会に参加した。1時30分から2時まで式典、続いて講演の予定が関越道渋滞で開始が2時55分。巷間では竹中氏の講演料は100万円を下らないという。大幅な遅刻で約700人〜800人の参会者の中からはしらけたムードも漂う。

 登場した氏は、「日本経済の展望」と題して1時間強、休みなしに語った。テレビで見た氏の出る番組は多くが討論形式だったので竹中イズムへの反論も出るが、今回は独演の場。やわらかい語り口、国際的な経済学者の名をあげ、経済用語を駆使しての解説など弁舌は流ちょうであった。

 私は今回、格差や貧困を広げた小泉政治の経済政策責任者として、悔いる弁でもあるのでは?の期待もあったが、氏から出たのは「小泉政治があと2年続いていれば今のような日本にならなかった」という意味の言葉だった。多くの時間が民主党批判、経済というより政治講演会であった。

 当日配られた紹介文の中で書かれていたが、氏は政界を引退後に大手の人材派遣会社パソナグループのトップである取締役会長に就任している。過酷な派遣労働者の実態の上にある企業である。

 慶応大学教授、グローバルセキュリティ研究所長、日本経済研究センター顧問などとの兼職で年収はいかばかりか。少なくも国民目線で経済を語れる人物ではない。参加された業者の皆さんはどのように感じたのだろうか。

緑町 今野 強

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