明日へ紡ぎつづけて

　ドキュメンタリー映画「明日へ紡ぎつづけて」が３月19日(土曜日)、坂戸市文化会館で午前10時からと午後２時からの２回上映されます。

　この映画は半世紀以上前の1950年代、紡績、毛織、染色など繊維産業の工場が密集していた愛知県で働いていた少女たちが、12時間労働、低賃金、私生活の監視など戦前から続く「女工哀史」を断ち切ろうと、労働組合を結成して立ち上がった青春の日々とその後の人生の記録です。（写真をクリックすると大きくなります）

　半世紀前の“少女たち”が自らのたたかいを振り返り、資金を出し合ってこの映画をつくり上げました。製作は｢明日へ紡ぎつづけて｣製作委員会、監督は『軍隊をすてた国』の山本洋子さんです。

　映画製作呼びかけ人の一人、三尾亀野さん（北坂戸団地在住）は「私たちは過酷な状況の中でも懸命に生き、たたかいました。いま貧困と格差の壁が立ちふさがり、人権無視と理不尽がまかり通っていますが、人間らしく生きる希望と勇気を失ってはならないと思います。ぜひ映画を見てください」と語っています。