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民主党が参院選の公約で、消費税増税を含む「税制の抜本改革」の協議を求め、菅直人首相が自民党の提案した10％の税率が「参考」になると明言したことで、消費税増税問題が大争点に浮上しています。
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財界いいなりに大企業の法人税を減税する穴埋めに消費税を10％に増税し、負担を国民に押しつけるのは、絶対に容認できません。
民主党は昨年の総選挙では、衆院議員の任期中の４年間は消費税を増税しないと主張しました。民主党には、沖縄の米海兵隊普天間基地の撤去問題や後期高齢者医療制度の廃止同様、公約違反の自覚と反省が問われます。
異常な優遇税制
法人３税の減収（減税）208兆円、消費税収入224兆円、消費税は、大企業の減税に使われたのが歴史の真実です。
大資産家の株式配当や譲渡所得には、何億円の所得があっても課税は10％。アメリカの25％、フランスの30％と比べても異常な金持ち優遇税制を日本は続けている。
消費税が高いから社会保障がいい？
ヨーロッパの消費税は20％前後と高いが、ヨーロッパでは日常品・食料品などは非課税か低税率です。日本は大根もダイヤも一律５％で、消費支出への課税割合は89％です。
- イギリスの税率は17.5％、食料品・上下水道サービス・新聞・雑誌・書籍・子どもの服や靴住宅建設はゼロ税率、課税割合62％。
- スウェーデンの標準税率は25％、課税割合58％。
- イタリアの税率は20％、課税割合52％。
以上のように、日本は税率の割に、庶民にはより過酷な税となっている。
大手銀行はこの12年大儲けでも、法人税納税はゼロ
６大銀行は昨年1.1兆円の利益が上がっているが、納税はゼロ。98年から１円も払っていません。
超低金利、手数料の値上げ、貸し渋りで庶民を苦しめながら、過去の損失を黒字で穴埋めできる優遇税制で「非課税」となっている。
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大企業10社で約１兆円の輸出戻し税
海外販売では消費税を消費者に負担させられないからと、仕入れにかかった消費税分を還付する仕組みに加えて、大企業は下請け単価を切り下げて、実際には負担はゼロ。それなのに、税の還付。トヨタなど輸出大手企業10社で１兆円。全体の還付額は３兆円で、消費税の２割以上が大企業に還流。税率が上がるとこの額が増える！（湖東・関東学院大教授）
貧困、高負担・低福祉
ひろがる貧困層
- 年間所得200万円以下が１千万人以上。
- 貯金ゼロ世帯22.9％（2006年、金融広報中央委員会調査）
- 相対的貧困率15.7％、７人に１人。
低すぎる日本の所得再配分機能
貧困率は３％しか低下せず、ＯＥＣＤ諸国でもっとも低い（ＯＥＣＤ：2006年データ）。特に、子どものいる世帯では、逆に貧困率が上昇する異常な国である。
低すぎる社会保障還元率
支払った租税と社会保険料から、社会保障給付としてどれだけ国民に還元されているか。
スウェーデンが75.6％、ドイツ・イギリスで約59％、日本は41.6％と先進国中で最低（1999年社会保障審議会資料より）
先進国で唯一
「経済成長が止った国」
「国民が貧しくなった国」
この10年間で働く者の所得が１割も低下、増税・負担増と合わさり、経済の最大のエンジン（国内総生産の６割）である家計の消費が冷え込んだことが原因です。成長のストラップ、つまり税収の低下です。さらに、相次ぐ大企業･大資産家減税で、税収に大穴を空けました。
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消費税増税に怒りの声
●民主党の鳩山前首相が退陣したのは当然だと思います。代わった管首相には、ちょっとした期待みたいなものがありました。ところが、消費税増税です。しかも法人税減税と抱き合わせ。沖縄の基地に対する態度をみても、もう自民党と変わらない。
もう頭にきています。「日本共産党の○○○です」という車からの宣伝が聞こえてきます。共産党に頑張ってもらわないとどうしようもないと思います。応援します。頑張ってください。（Ｙ・Ｓ）
●赤旗日曜版を読んでいます。いつも筋がとおっていることが書いてある。どうしてこのような政党が選挙で伸びないのか不思議です。
去年の選挙では、私はハッキリいって迷いましたが共産党に入れました。選挙の結果は、民主党が大勝し、共産党はパッとしませんでした。やっぱり民主党を支持した人が多かったのかと思いました。そして、少しは変わるかと期待もしました。ところが、後から後から公約違反の連続です。小沢さんも鳩山さんもお金の問題ではダラダラとして明かにしようとしません。私はいらいらしていましたが、管さんに交代しました。内心ほっとしました。
ところが、消費税増税です。これはもう自民党と同じだと直感的に思いました。やっぱり今度も共産党にします。（Ｓ・Ｓ）
●自民・公明政権時代から、短命内閣が続いている。この国の病んだところが表面に出てきたと思う。
それで民主党に期待はしていた。共産党も「建設的野党」といって、民主党のよいところには賛成する。間違ったところは反対する。と是々非々の立場をとった。これは、民主党の良いところを一緒に延ばそうということだ。
しかし、基地問題や消費税増税をみると、民主党の本質が明らかにされたとみなされる。この党に期待は持てない。共産党はもっと頑張れ。（Ｄ・Ｅ）
●今夜のテレビは、「社会保障のための増税」という、あたかもやむを得ない増税を演出している。世論形成、世論誘導には絶大な影響を持つ「メディア」は誰の味方なのかと思う。
共産党はこのような「メディア」に打ち勝っての選挙勝利だと思う。大変だと思うが頑張ってほしい。
「真理は必ず勝つ」は、すべてに言えることだ。この事を肝に命じて頑張るしかない。私も外野からだけでなく、知人に話す気になっている。（Ｍ・Ｈ）
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