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10/03/12
2月5日(金曜日)、坂戸、鶴ヶ島水道企業団議会が開催され、「水道料金の改正」と2010年度予算等の議案が提案され審議されました。 「水道料金見直し案」審議に当たって、日本共産党坂戸市議団の吉岡しげき議員は、「前回の料金改定(値上げ)後、坂戸、鶴ヶ島水道企業団の約8割を占める埼玉県水単価が二度にわたり引き下げが行なわれ、純利益を増やしながら17年間も水道料金が据え置かれた」こと。「坂戸市と鶴ヶ島市の市民は埼玉県下で最も高い料金(特に13ミリ口径)を払い続け、その結果、水道企業団はこれまでの借金を完済し、40億円を超す内部留保(現金預金と国債)を確保する県内でも例をみない超一流企業団になっていること」を指摘しました。 市民運動で引き下げ実現に長期間にわたり「坂戸、鶴ヶ島の水道料金を引き下げ」を求める署名行動や企業長への申し入れなどの市民運動が行なわれ、坂戸市と鶴ヶ島市の日本共産党市議会議員も議会の一般質問で何度となく取り上げ、値下げを求めてきました。 その結果、藤縄水道企業長(鶴ヶ島市長)が、「現行の料金体系は10数年経過しており、本来であればこの間の経済情勢の変化に合わせ見直しを行なっていくべきであった」「公営企業は、安全・安心・安定した水の供給だけでなく安価な水の供給という視点は市民への還元という意味で重要だ。この点が抜け落ちているかのように受け取られていたとすれば反省する」との見解が示され、長期間かかりましたが、今回の「水道料金見直し」の条例提案となったことをあらためて指摘しました。 坂戸、鶴ヶ島市民は、早期引き下げを期待していました。しかし、水道料金の引き下げは平均3.02%とわずかであり、その期待は裏切られたと言っても過言ではありません。 個人商店など一部は値上げに議会の中の質疑で明らかにしたように、例えば、13ミリ口径の26立方メートル使用では338円の9.17%、20ミリ口径の42立方メートル使用では、160円の2.81%の引き下げですが、逆に、13ミリ口径の108立方メートル以上と20ミリ口径の80立方メートル以上の使用量では値上げとなります。(いずれも2ヵ月の使用量)。 吉岡しげき議員は、この点を指摘し、特に市内の豆腐屋さんやおそば屋さん等の個人商店では、経済状況が厳しい中で歯を食いしばって頑張っている。下水道料値上げや事業系廃棄物値上げも予定されている、これらの個人商店で使う100から150、200立方メートルの使用量の部分も引き下げるべきであったと指摘しました。 水道企業団は、今回の「見直し案」提案の理由として「施設が老朽化し、その更新のための建設改良費が必要になる(2014年までに約68億円必要)。また、市民(公募)も含めた「水道料金懇話会」では、この見直し案で今後水道企業団はやっていけるのかとの心配の意見も出されたとしています。 鶴ヶ島市の高田議員は「建設改良費」の年度計画そのものが過剰な計画となっていないかと指摘し、吉岡議員は、補正予算のなかで、2009年度の「建設改良費」は2億8千万円、率で約26%、多いものは40%も減額補正していることを指摘し、予算計上の甘さを指摘するとともに、精査して「料金引き下げ」に充当すべきだと主張しました。 日本共産党の吉岡議員と高田議員は以上の質疑を行ないつつ、今回の「見直し案」は不十分ではあるが「一歩前進」との立場から本条例の改正には賛成しました。 2010年度予算案については、引き下げに十分配慮した予算とはいえない等の理由で反対しました。 水道企業団は、今後の「料金見直し」は、3年から5年ごとに行なう考えを示しています。「水道料金引き下げ」を求めて運動を進めてきた「坂戸、鶴ヶ島の高い水道料金を引き下げる会」は、坂戸、鶴ヶ島下水道料金引き上げという新たな状況も踏まえて、「坂戸、鶴ヶ島上下水道問題を考える会」(会長西村氏)に発展的に改称しています。 坂戸、鶴ヶ島の日本共産党議員団は、これからも、水道料金の更なる引き下げと下水道料金の引き下げを求めた運動と結んで、市民生活を守る立場からの努力をつくす決意です。 新料金表は、次の検針時(坂戸市は3月10日、鶴ヶ島市は4月10日)に各家庭に配布されます。また、水道企業団のホームページにも掲載されています。ここでは掲示しませんが、必要な方はご連絡ください。 |
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