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09/11/26
坂戸市は、坂戸市財政健全化のための「中期的財政計画」を10月末に提示するとしていましたが、その「計画案」が10月29日の議員連絡協議会に提示されました。 本市の基金枯渇をはじめとする財政危機は、三位一体改革による地方交付税の度重なる削減と法人税の減収にあったとしていますが、果たしてそれだけなのか更に検証する必要があります。 全面的に市民に痛みを強いる計画案財政危機打開の「計画案」は、歳入・歳出とも全面的に市民(職員含む)に痛みを強いる内容であり、国民健康保険会計への繰出金の削減や「扶助費」にまで及んでいます。これでは市民はたまったものではありません。 「計画案」の概要は今後の財政運営の考えについて市は、新しく誕生した民主党政権の地方自治体に対する対応について、「不明な部分が多い」としながらも、「引き続く不況のもとで大幅な税収減は避けられず、地方自治体への支援は期待できない。むしろ、地方自治体に財政負担を求める可能性がある」とし、「国の支援を前提にしないで歳入にみあった歳出抑制に取り組み健全な財政運営を続ける必要がある」としています。 これは、民主党が総選挙のマニフェストでさまざまな「政策」を打ち出していますが、その財源確保には不安があり、4年後には消費税増税で確保するとしていることから、地方自治体に対しても厳しさを求めてくるであろうという不安をにじませたものと考えます。 歳入の確保について
歳出の抑制について(1)人件費削減では、職員数削減として、勧奨退職制度の対象年齢を55歳から50歳に引き下げは既に実施済みで、さらに、新卒者採用を抑制する。(10年間で100人削減したがさらに進める)そして、職員給与も人事院勧告を参考に見直しを実施する。地域手当も5%から3%に引き下げる。
(2)扶助費の削減
(3)物件費削減
(4)補助費の削減
(5)繰出金
(6)普通建設事業費
基金活用について
進行管理は
平成21年予算執行段階に於ける緊急措置(参考)
これ以上の市民いじめは許されない!自・公政権の悪政が、地方政治にも大きな影響を与えていました。本市の「基金枯渇・財政危機」が、自民・公明政権の「三位一体改革」による地方交付税削減にあったことは事実です。先の総選挙では、地方6団体が、「このままでは地方自治体の財政は枯渇するので是正を」という声明を出し、総選挙争点のひとつにもなっていたことは記憶に新しいところです。 しかし、本「計画案」のように「基金枯渇・財政危機」を理由に、市民の社会福祉や扶助費等にまでそのしわ寄せを強いることは許されません。現に、2006年(平成18年)には国保会計への繰入金削減が行なわれ、その結果国保税増税が実施され滞納者が増え、その制裁措置として「資格証明書」発行が行なわれています。 今回の国保会計への繰入金削減案は、一層の国保税増税を意味するものです。また、扶助費の単独「上乗せ補助」削減は、国の低福祉を補うための行政措置である坂戸市独自の「上乗せ」をなくしてしまうことであり、福祉の後退そのものです。 さらに、現在下水道組合では「料金値上げ」が検討されていますが、「計画案」の一部事務組合への負担金削減の先取りといわなければなりません。 日本共産党坂戸市議団は、歳入での自主財源確保の抜本的政策の確立。歳出抑制では、市民福祉や市民サービス分野は守りぬく立場で、必要ない投資的経費はキッパリやめることを強く求めるものです。 更に、新政権の不透明な地方自治体に対する具体的支援について、伊利市長は首長として支援要請のイニシアチブをとることを求めるところです。 |
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