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水道企業団議会視察研修

天童市では2008年度に水道料金の引き下げ

09/08/06

吉岡しげき議員

 坂戸、鶴ヶ島水道企業団議会は、7月2日〜3日の両日、山形県天童市と山形市の「水道事業」について視察研修を行ないました。坂戸・鶴ヶ島市の給水人口は約16万8千人、天童市が約6万2千人、山形市が約24万7千人です。

 天童市は、1991年(平成3年)7月に18.8%の値上げを行なって以来同一料金でしたが、県営広域水道料金見直しが2009年(平成21年)に行なわれるのを機に、1年前倒しで2008年に料金引き下げを行ないました。

 改定の基本的考え方として、今まで、基本料金(基本水量8立方メートル/月)と従量料金の合計額でしたが、最近単身世帯や夫婦二人世帯が増えて、実際に使用する水量が基本水量に満たない世帯が増加し、公共料金の大前提である「公平な負担」を考慮して基本水量を廃止した料金体系に改めたということでした。

 また、「口径別料金体系」については、事業用の従量料金を設定すると、事業者が専用水道(事業者が専用井戸を掘る等)へ切り替えに拍車をかけてしまうので、口径別に基本料金を付与する体系を継続したということでした。

命の水に「指定管理者制度」

 また、職員数は、所長、業務5名、工務5名、給水3名と少ない職員で運営しており、いわゆる「指定管理者制度」を導入しているとのことでした。

 「命の水」の供給に公的責任を持たなければならない施設として、疑問を持ったところです。

山形市では水道経営改革プラン

 山形市では、「水道ビジョン」を踏まえての「山形市第二水道事業基本計画21 STARTプラン2ndステージ」(2007年度からと計画期間2005年度から2009年度の5年間)についての説明と質疑が行なわれました。この報告では紙面の関係から「山形市水道経営改革プラン」での次の3点の基本戦略を紹介するにとどめます。

  1. 仕事の検証システムを活用した効率的運営
  2. 職員の定員適正化都組織機構・人事管理制度の見直し
  3. 受益者負担の適正化に向けた取り組みとなっている。

 そして、「次期改革プラン策定」の中で、2009年度に下水道との組織統合を行なっています。メリットと課題について質問したところ、大幅ではないが人事交流が行なわれること。課題としては「水道は企業会計で、下水は市の一般会計での運営であり今後の課題となるのでは」と答えていました。

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