3月4日(水)、市民福祉常任委員会が開催されました。
2009年度予算はじめ14議案を審議
市民福祉常任委員会では、(1)2009年度(平成21年度)坂戸市一般会計予算を定める件の所管部門。(2)国民健康保険特別会計予算を定める件。(3)介護保険特別会計予算。(4)後期高齢者医療特別会計。(5)介護保険条例の一部を改正する条例制定の件など、14議案が審議されました。
日本共産党坂戸市議団のあらい文雄議員は、(1)〜(5)の議案について反対(反対討論)しましたが、あらい議員以外は賛成のため採決されました。その他9議案については、全員賛成で採決されました。
相次ぐ福祉の後退
人間ドックの補助打ち切り、チャイルドシートの貸出廃止、ことぶき・城山荘の送迎バス有料化、市民保養施設補助の打ち切り
主な指摘と反対理由
- 障害者自立支援法が施行され3年になるが、応益負担で障害者と家族の負担が増加。施設は収入減で経営が成り立たない。障害者の自立できない応能負担はやめるべきこと。
- 障害児(者)生活サポート事業には、近隣の市町では障害者の自己負担軽減を行なっているのに今予算でも軽減をしていないこと。
- 高齢者医療制度は75歳以上の高齢者を差別する制度。74歳まで補助された人間ドックの補助打ち切りは認められないこと。
- 2008年度まで毎年受付後すぐに定員30名で締め切りになるチャイルドシートの貸し出しを2009年度は廃止してしまうこと。
- 議会の審議をしない上、おおよその時期しか示さないで、ことぶき荘・城山荘の送迎バスを有料化したこと。
- 利用者が減少したとはいえ、年間700泊前後利用がある市民保養施設の利用補助を打ち切ること。
国民健康保険
皆保険制度なのに正規の保険証なし1600世帯に
- 国保は、国民皆保険制度なのに、資格証明書204件、短期保険証984件、保険証の未発行412件と正規の保険証が渡されていないこと。
- 保険税の引き下げが行なわれていないこと。
介護保険条例改正
基準額3750円/月、450円の大幅値上げ
- 介護保険は3年ごとの見直しだが、基準額の保険料は1期2650円、2期2900円、3期3300円、今回は4期で09年度4月から3750円と450円・13%以上の大幅な値上げ。
- 1号保険者は、65歳以上の方で多くは年金生活者で年金が増えない中なんとか頑張っている方が多い。これでは生活が成り立たない。
- 介護認定が新方式になり、病状の重い方が「自立」と判断される認定の軽度化が進むような制度は認められない。
後期高齢者医療制度
75歳以上を差別する制度は廃止を
- 制度がスタートして1年経過。この間多くの国民からひどい制度と怒りが沸騰し、何度も見直しが繰りかえされてきた。
- 国保であった人間ドック補助も坂戸市でも打ち切り(県内でも補助している市町あり)
- 75歳以上の高齢者を差別する制度であることが益々ハッキリした。制度の廃止を。
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