３月議会の総括質疑報告

　坂戸市３月議会定例会は、２月23日(月)の議会初日に提案された議案に対する総括質疑が２月27日(金)に行なわれました。日本共産党坂戸市議団の総括質疑の主な内容についてお知らせします。

介護保険料の値上げについて

大山しげる議員

　2009年度(平成21年度)介護保険特別会計予算案では、09年度からの第４期（３年が１期）の介護保険料の基準額を3,750円に改正するという提案ですが、第３期の3,300円より450円（13.63％）と大幅アップです。

　第３期でためた基金（約２億５千万円）を１億３千万円取り崩して450円のアップということですが、もしこれを全額といわずとも２億円を取り崩すことにすればどれだけ基準額を下げることができるのかとの大山しげる議員の質疑に対し、約94円引き下げることができるとの答弁でした。

国民投票名簿システムについて

吉岡しげき議員

　国民投票名簿システム構築委託料は憲法改悪のため「国民投票法」に備えるための事業で、2009年度・2010年度の２年間にわたって投票管理システムを改修・構築します。総額で535万6,000円です（2010年度は約348万円）。

　いま、憲法改悪に反対する人は過半数に達しています。「国民投票法」が国会で強硬採決されたとき、18項目の付帯決議や、「公務員の賛否の勧誘」「意見表明が制限されない」よう３年間で検討することになっていましたが、国会では、まったく検討されておらず、国民投票の準備だけが先行して実施されるものです。

　今回の国の予算は約47億円であり、300万部のリーフレットや５万部のポスター製作費も含まれているといいます。とんでもない事業です。日本共産党は、総括質疑の後の総務常任委員会（３月４日）では反対を表明しました。

せせらぎ荘、突然廃止に！

大山しげる議員／あらい文雄議員

　今議会の議案に「せせらぎ荘」廃止の条例が提出されました。入西の「サンビレッジ坂戸」内にせせらぎ荘の入浴施設があります。

　大山しげる議員は質疑のなかで、このせせらぎ荘の入浴施設の利用人員をたずねたところ、年間で10万人以上の利用者があるとの答弁が有り、そんなに多数の利用者があるのなら、入浴施設の継続をすべきではないかと再質疑をしたところ、坂戸市の重点施策として市民の健康増進に着目した事業なので、入浴施設を継続するのは難しいとの答弁でした。

　続いて、あらい文雄議員が、すでにサンビレッジには「７月から健康増進施設へ改修するので、閉館になる」との張り紙があるが３月議会が開会中であること、議決がされていないのに、決定されているような表示をするのは問題ではないか質しました。

　答弁に立った教育部長は、議会で議決する前にそのような表示をしたことについて謝罪し、直ちに外すことを表明しました。