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08/12/20
11月5日・6日、坂戸地区衛生組合議員研修に参加しました。 石岡クリーンセンター1日目は、茨城県石岡市の湖北環境衛生組合「石岡クリーンセンター」を視察しました。 構成市は、石岡市、かすみがうら市、土浦市、小美玉市からなり、鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建ての施設で、平成17年3月に施工され最新の技術で、環境対策と資源の再利用化を実現した施設です。 し尿、浄化槽汚泥を受け入れ浄化して放流されます。その過程は、大きく分けて4段階に分けられます。 前処理・汚泥脱水処理・主処理・高度処理となります。前処理で紙やビニールなどの異物を取り除いて、主処理で微生物の力を利用して窒素を取り除きます。 以前の施設では、汚泥を希釈して処理をしていました。希釈する水は、井戸から取っていたそうです。住民からも井戸から水を取らないでほしいと意見もあり、無希釈処理により用水、放流水が少なくてすむ環境に配慮した施設にしたそうです。 次に浄化槽汚泥や主処理設備より発生する汚泥を混合して脱水処理します。 そして、高度処理設備で、処理水をさらに浄化するために、活性炭を使い色度など細かい汚れを取り除いて放流されます。 そして、資源化の工程ですが、浄化処理中発生する汚泥を脱水・乾燥処理した後に、給食残さと混合して発酵させることで、衛生的で安全な堆肥へと再生処理し、農地還元しています。 コンポスト堆肥は、希望する人に無料で分けていますが、農家の方に好評で葉物は、葉が大きく育ち徐々にコンポスト堆肥を希望する人が増えているそうです。 千葉県富津市クリーンセンター2日目は、千葉県富津市「富津市クリーンセンター」を視察しました。 富津の施設は、石岡市のように高度処理まで行ないません、受け入れた汚泥から紙やビニールを取り除き、次に微生物の力を利用して窒素を取り除きます。 そして、凝集剤などの薬品を使用して汚泥を沈澱させ、その上水が放流槽へいき放流されます。 しかし、これでは放流するには不十分な処理ではないのかと思いますが、この施設では、放流先は下水道処理施設なので、従来の処理施設の約半分ほどの工程で済むそうです。 ここで重要なのは、無希釈処理であること。1日目の石岡市の視察でも同じように無希釈処理でしたが、新しい施設では、無希釈処理が主流になっているようです。希釈していない分放流水が少なくて済みます。下水道施設に放流している量に対して下水道料金を払うことになっています。 下水道処理施設に非常に近い距離にあることで、設備やコストの面で非常に効率に良い施設だと感じました。 坂戸衛生組合の施設もこのような方法が出来たらと考えましたが、下水処理場までの距離や希釈処理の施設なので放流水の量が多くなり、富津市クリーンセンターのようなコスト面は期待できません。 坂戸衛生組合は、老朽化も進んでいます。いずれ手を加えなくてはならない状況が考えられますが、坂戸市の処理に合った方法を考えていかなくてはならないと思いました。 |
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