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予算編成で情報公開を徹底

06/07/29

吉岡しげき議員

 12日(水)〜13日(木)の2日間、日本共産党坂戸市議員団の議員研修を行ないました。1日目の千葉県我孫子市の研修について報告します。

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 ある雑誌で、同市の「予算編成過程を公開し、パブリックコメント(市民の意見を聞く)を実施」を知り研修しました。

 我孫子市の人口約13万1千人で、2006年度の一般会計予算額は約305億7千万円です。2004年度決算での経常収支比率94.8%、公債費比率9.1%、地方債残高2517億円で財政力指数は0.909です。

 厳しい財政状況ですが、2006年度の予算編成にあたって、新規事業の採択過程をリアルタイムで市民に公表し、透明性を高め、市民への説明責任を果たし、市民の意見を聴き事業決定したというものです。

 当初各課から提出された新規事業数は215事業だったものを149事業に圧縮し、予算額対比では、30億円から18億円に圧縮できたとしています。

 2005年9月1日に予算編成方針を庁議決定し、12月16日に第1回目の新規事業の予算編成状況を公開してパブリックコメントを開始し、28日に「事務事業評価表」も含めて2回目の更新を行ない、翌年1月18日に3回目の更新では、コメントの途中経過を行なうと共に、議会会派別の予算編成に関する懇談会を開催し、同月24日にコメントを終了、2月2日にコメントの結果と示達内容を公表し、3月6日に最終事業評価の更新を行ない、同月末に実施計画を決定しています。

 説明をしてくれた企画調整室の職員は、限られた予算編成期間の中で、徹底した情報公開を行ない、コメントを聞き、「なぜ当該事業を実施するのかという市民への説明責任を果たす」ことに徹した苦労話を熱っぽく語りました。

 当初のコメント数は11件23項目だったそうですが、途中で朝日新聞の「天声人語」に取り上げられ、その結果、市民コメントが増えたそうです。

 また、市議会もこの方式を評価しており、以前から予算編成途中で議会各会派にも説明を行なっていますが、議会サイドでは、議員の立場から修正案も出し、しっかりと論議をしているそうです。「市長は根回しなどは行なわない」とも語りました。

 この取り組みの根底には、福嶋我孫子市長の掲げる「市民自治」「協働のまちづくり」があり、2003年には周辺市町との合併見送りを決定、現在「自治基本条例」を策定中です。今後の参考になる研修でした。

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