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日本タック工業で臭気問題改善説明会

新しい設備計画で来年5月には解消か?

05/11/24

 10月22日(土)、午後2時から坂戸市小沼の日本タック工業株式会社で、工場から排出するガスの悪臭対策についての臭気問題改善説明会が行なわれました。

小島社長の写真:クリックすると大きくなります
挨拶をする小島社長
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 説明会には、社長をはじめ部長など会社の幹部がそろって参加しました。はじめに小島社長から説明会に参加した近隣の皆さんにお礼を含めた挨拶あり、野村部長からは、現状の薬剤噴霧による脱臭がメンテナンスと新薬剤の使用にも拘らず依然として迷惑をかけていることのお詫びと、過去約8年間にわたる悪臭(脱臭装置)対策についての経過説明がありました。

野村部長の写真:クリックすると大きくなります
経過の説明をする野村部長
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 新しい装置の概要説明について、新東エコテックカンパニーの担当者から、装置の詳しい説明と来年5月完成までの工程の説明がありました。

年間120トン・ドラム缶600本が煙突から排出

 化学物質アドバイザーの小野研二氏から約1時間にわたり化学物質についての話がありました。

小野氏の写真:クリックすると大きくなります
化学物質アドバイザーの小野氏
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 日本タック工業の扱う化学物質のインターネットによる調査では、日本タック工業が煙突から大気中に排出しているトルエンの1年間の量が、

  • 2001年度 45トン
  • 2002年度 100トン
  • 2003年度 120トン

と毎年増加していることや、劇物であるトルエンに関する法規制など、アドバイザーとして「企業とは中立的な立場」での話でした。

科学物質アドバイザーとは?

 環境庁が行なっているパイロット事業のひとつで、市民や企業、行政のいずれにも偏らず、中立的な立場で科学物質に関する客観的な情報提供やアドバイスを行なう者

日本タック工業からの説明

蓄熱式燃焼炉

脱臭装置の概要

発生源の現況

 弊社は粘着加工製品の塗工が主で、3基のコースターでトルエンを溶剤とした粘着剤を使用し、乾燥後排気ダクトを通して2本の排気ダクト(煙突)から放出している。

本施設の導入目的

 近隣(青木・小沼・横沼)の皆様に弊社工場から排出するガスでのご迷惑を無くす事合わせて法令を守り、排出規制に対応し、この地での事業継続のご理解を得たい。

導入装置の概要

 粘着剤塗工工程で発生する揮発性有機化合物(溶剤)を含む排ガスを回収し、蓄熱燃焼式排ガス浄化装置にて溶剤ガスを脱臭(酸化分解)させる。

設備概要

  1. 燃焼方式:蓄熱燃焼式排ガス浄化方式
  2. 処理風量:600立方メートル分
  3. 処理溶剤対象:溶剤蒸発量の95%
  1. VOC除去率:トルエン換算で95%以上除去
  2. 建設時期:来年5月上旬完成の予定
  3. 装置メーカー:新東工業株式会社(名古屋)

悪臭対策を求め地元住民が悪臭対策を求め署名を提出

 悪臭問題については、10年前の工場操業後すぐに、シンナーなどの有機溶剤、化学薬品の臭いが工場周辺に発生、地元住民は市役所に相談し、会社への改善の指導を求めるとともに、工場に対して、悪臭対策を講じることを求める要請書を、周辺住民(青木・小沼・横沼)180人の署名を添えて坂戸市役所環境課の職員立会いのもと会社に提出してきました。

参加者の写真:クリックすると大きくなります
熱心に聞き入る参加者
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地元の新井議員、市議会質問で取り上げる

 地元のあらい文雄議員は当初から周辺住民の皆さんと一緒に力をあわせ会社への悪臭対策の要請を進め、議員に選出された2000年(平成12年)及び2003年(平成15年)の2回にわたり、坂戸市議会で一般質問を行ない、行政として各方面から指導を行なうよう要請を行なってきました。

 今回の説明会は、区長さんにお願いし、坂戸工場周辺の青木・小沼・横沼地区全世帯(約600世帯)に回覧でお知らせをしました。

 説明会には、忙しいなか区長、衛生委員をはじめ周辺地域の皆さんが参加しました。坂戸市役所環境部の担当者2名も参加しました。

担当者の写真:クリックすると大きくなります
挨拶をする坂戸市環境部の担当者
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 今後は、周辺住民(青木・小沼・横沼)に、工事の進捗状況も含めて、お知らせを回覧で行なっていくことも確認されました。

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