あらい文雄議員
6月14日(火)の坂戸市議会市政一般質問で、以下の質問を行ないました。
昨年生まれた赤ちゃんの数は過去最低を記録、少子化の傾向が続いている。坂戸市の出生率は、1.18で国や県よりも低い。子育て支援は最重要課題。いま全国で、小中学生までの医療費の無料化が進んでいる。周辺では川島町・小川町が小学1年、滑川町・玉川村が小学3年まで、今年4月からは、都幾川村と鳩山町が小学3年まで、越生町は小学校卒業まで、川越市は6月から入院の中学校卒業までの医療費無料化を実施している。
財政的には、健康保険法の改正で3歳未満児の一部負担が3割から2割に下がり年約2,700万円。県の乳幼児医療費補助の1歳拡大で年約800万円の軽減がされる。1歳毎の医療費は1,700万円程度であり、財政的にも小学2年まですぐ実施できる。小学生までの医療費無料化の早期実現を。
医療費の窓口払いのない自治体は、県内で22市町村で実施。一日も早い病院の窓口無料化の実現を。
答弁 県の対象拡大に先行して03年4月に就学前まで実施。対象年齢拡大については、子育て支援施策を総合的に進めるなかで、財政事情等、懸案しながら、研究していく。
窓口無料化は、健保組合等の付加給付を控除できない、受診機会の増加など問題があり引き続き研究が必要。
総合福祉センターの早期建設を
総合福祉センターの建設は、障害者や福祉関係者等、早期建設の期待が高まっているが、市の取り組みは。
答弁 財政状況や社会情勢等検案し、他の施設の活用や併設・既存施設の転用も含め、来年度の総合振興計画に位置づけていきたい。
市民活動支援センターの設置を
市民ボランティアやNPО組織と行政が協働した街づくりが重要、市民活動支援センターの設置の考えは。
答弁 4月より市民活動支援担当を設置。拠点のセンター設置は市民の要望が強いことは認識している。早い時期に設置できるよう努力していく。
埼玉県内の小学生・中学生までの医療費無料化の市町村
小学1年生まで
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小学3年生まで
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小学校卒業まで
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中学校卒業まで
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入院
小川町
H15年6月から |
通院・入院
滑川町
H16年4月から |
入院
深谷市
H15年4月から |
入院
川越市
H17年6月から |
通院・入院
川島町
H16年4月から |
通院・入院
幾川村
H17年4月から |
通院・入院
越生町
H17年4月から |
入院
行田市
H16年1月から |
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通院・入院
玉川村
H15年7月から |
通院・入院
岡部町
H16年4月から |
通院・入院とも
旧大滝村
H17年4月から |
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通院・入院
鳩山町
H17年4月から |
入院
川本町
H16年4月から |
入院
鴻巣市
H15年4月から |
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入院
花園町
H16年4月から |
入院
南河原村
H16年4月から |
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入院
寄居町
H16年4月から |
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通院・入院
川里町
H13年4月から |
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子どもの医療費の国際比較
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通院
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入院
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薬剤負担
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日本
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3割負担
3歳未満は2割 |
3割負担
3歳未満は2割 |
3割負担
3歳未満は2割 |
ドイツ
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無料 |
18歳未満無料 |
18歳未満無料 |
フランス
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全額支払うが、ほぼ同額が払い戻される |
2割負担するがほぼ同額が払い戻される |
全額支払うが、ほぼ同額が払い戻される |
イギリス
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無料 |
無料 |
16歳未満無料
学生18歳未満無料 |
アメリカ
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親の加入する民間医療保険により異なる
(公的医療保険制度は部分的のみ) |
財政的に小学生まで拡大できる根拠
その1
健康保険法改正で3歳未満児の一部負担が3割から2割になったことによる坂戸市負担の減少額(平成16年度)≒2,700万円
平成16年度
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助成額(2割)
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0歳児
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2,070万円
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1歳児
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1,783万円
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2歳児
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1,612万円
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合計
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5,465万円
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5,465万円(2割)×2分の1≒2,700万円(1割分)
その2
埼玉県の医療費補助が3歳児から4歳児に1歳分拡大される≒400万円
平成16年下期分(6ヵ月)1,100万円
1,100万円×2分の1(補助率)×0.78(地域率)×0.95(課税率)≒400万円
400万円(6ヵ月)×2=800万円(1年間)
1年間では約800万円
今すぐにでも小学2年生まで財政的に可能です。
あとは市のやる気にかかっている。
その1=2,700万円、その2=800万円、合計3,500万円
1歳毎の医療費は1,500〜2,000万円、3,500万円では小学2年生まで拡大が可能。
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