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05/05/18
全世界を天皇の支配のもとで統一坂戸市選出の鹿川文夫県議が上田知事への質問で「神話教育」の勧めを説き、そのなかで「八紘一宇」(はっこういちう)という年配の方でないと意味も読み方もわからない言葉を使ったのにはびっくりしました。 これは『日本書紀』に出くるもので、「全世界を天皇の威光のもとに一体化する」という意味です。 それを、真珠湾攻撃の前年に、近衛内閣が「基本国策要綱」として、国民に普及させたものです。即ち、日本が侵略戦争をしていた時代に「全世界を天皇の支配のもとに統一するスローガン」として使われたものです。 その頃小学生だった私は、「八紘一宇」と書かれたのぼり旗を見たことを覚えています。 鹿川議員の質問の意図ははっきりしています。 侵略戦争を美化した教育をすすめようというのです。 しかし、いまどき、「全世界を天皇の支配のもとで統一する」などと馬鹿げたことをいえば、全世界から笑い者になるだけです。 坂戸の一市民として、鹿川議員に抗議します。 永田秋幸 市民に事実を知らせたい永田秋幸さんは「八紘一宇」について書かれていましたが、戦後生まれの私は言葉は聞いていましたが意味は初めて知りました。 鹿川県議さんは県議会で「神話教育の推進」「神武建国に始まる本来の正しい教育を教えることが大切」との発言もしており、時代錯誤もはなはだしいとしか言いようがありません。 1947年生まれの私は中学で「神話は天皇を神にまつり上げ、アジアの国々に君臨し、侵略するためにつくられた歴史であり、無条件降伏し天皇自ら『自分は人間である』と宣言した」と教えられました。新憲法の特徴は、「主権在民」「象徴天皇」「戦争放棄」とも学びました。 先生が神武天皇から始まる天皇の名前を暗記したと唱えてみせ、馬鹿なことをしたものだと言われたことを良く覚えています。戦後60年もたつのになぜ「神話が正しい歴史」などといわれているのでしょうか。 今、国会では憲法を変えようとする動きがはっきりと見えてきています。戦争放棄を定めた9条を変え、戦争をする国にしようとしています。神話は正しい歴史どころか、第二次世界大戦でも、今も昔も国民から真実の歴史や事実が見えないようにするためのカモフラージュの役割を果たしています。 私は神話教育を進めようとする鹿川議員さんに抗議するとともに、たくさんの市民のみなさんに事実を知らせていきたいと思います。 吉村絢美 鹿川県議の発言に思う鹿川県議の県会一般質問の中に、「正しい歴史教育に重要なのは神話であり、世界平和に貢献してほしいのであれば、神話による歴史を教えなければならない。その中に出てくる八紘一宇は、今で言う国連憲章の精神がうたわれている」とありましたが、民主主義の国連憲章の世界平和とは、相容れないものだと思います。神話教育で、自信と誇り、世界平和が生まれるでしょうか。真実を真実として伝えることのほうが、大切だと思います。 過去に神話教育を利用し侵略戦争へと、駆り立てた時代がありました。憲法を変え、教科書を変え、再び同じことを繰り返そうとするのでしょうか。構造改革特区の提案であるならば、坂戸市で選出された県議として、農業問題や市民生活の向上などを内容とするものであってほしかったと思います。 井上春代 |
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