トップ
政策
ニュース
市議団
予定
リンク

幼児教育の充実を

吉岡議員の市政一般質問

05/01/20

吉岡しげき議員 

 昨年12月9日(木)の坂戸市議会市政一般質問で、以下の質問を行ないました。

 子どもの健やかな発達を保障するため、家庭・地域と政治がしっかりと支えることが重要であり、本市の幼児教育の位置づけと公立幼稚園の役割と、2001年(平成13年)の「坂戸市幼児教育のあり方に関する提言書」の検討と具体化について質したところ、

  • 「幼稚園教育振興プログラム」等に基づき、遊びを通し総合的な指導を基本に、多様化する教育ニーズに応えている。
  • 公立・私立幼稚園の共存関係を築き、環境整備に努める。「提言書」を踏まえ、幼稚園教育要領の理解と情報提供。
  • 幼稚園就園奨励費限度額の見直し。
  • 障害を持った園児に対する介護職員の配置。
  • 未就園児と保護者を対象としたオープンデーの開催や相談等を実施した

と答弁しました。

 「さかえ池」は千代田地域の雨水調整機能を持っています。今後の整備と桜の保存状況。また、芦山片柳線と飯盛神社横を通る市道との交差点の安全対策と、飯盛川沿いの調整池の位置変更について質したところ、

  • 「さかえ池」は、当面、谷治川関連の整備を優先的に進める。桜は、枯れたもの、半分腐ったもの等があり、移植・保存は困難。
  • 芦山片柳線交差点は、県警本部と西入間警察署との協議が調い、交差点改良工事を実施し、信号機設置も要望していく。位置変更した調整池は、周辺権利者への地元説明会を実施し、整備段階で地元からの意見・要望は充分検討する

と答弁しました。

 その他、学校給食への地場野菜の採用拡大。公民館での図書事業の充実等について質問しました。


2004年12月議会一般質問(詳報)

 通告書に従い、教育行政・都市整備行政について市政一般質問を行ないます。

 教育行政では、幼児教育・公民館事業と学校給食の充実について質問します。

 幼稚園は学校教育法に基づく教育施設で、1日4時間、3歳児以上を教え、現在では「預かり保育」も増えています。保育所は、親の就労等で保育に欠けるゼロ歳児から就学前までの子どもを受け入れる、児童福祉法に基づく児童福祉施設となっています。幼稚園は、文部科学省。保育所は、厚生労働省の所管でそれぞれ違いがありますが、幼児期の発達にとってはいずれも大切な役割を果たしています。

 いま、5歳児の96%が幼稚園か保育所に通っていて、就学前教育としてほぼ全入に近く。たずさわる職員も、最近では、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を取得する人も増えているといわれています。

 現在、幼児教育は、家庭・地域・教育環境が大きく変わり、さまざまな困難に直面しているのが実態であり、小さいときから豊かな人間関係や体を思い切って動かす体験をさせ、どの子にもそれが保障できるようにしていくことが求められます。保育・教育内容の接近が強調され、いわゆる幼保一元化が検討されています。

 全国には、幼稚園と保育園を同一敷地内や1つの建物に併設し相互に活用しているところが、2002年5月現在で171箇所にのぼるという状況です。しかし、保育と幼稚園が一体になった場合、就学前の子どもにふさわしい保育・教育の内容と環境がどう保障されるのかが大きな問題となります。一体の施設にすれば、保育園ではないから補助金を出す義務がなくなる。

 また、職員配置、設備基準との関係でも補助金削減が問題になる可能性を含んでいます。この背景に国の財政負担削減の方向があることを注視していかねばならないと考えます。

 こどもの健やかな発達を保障することは、日本の将来にとって欠くことができず、家庭や地域での努力はもとより、政治がしっかりと支えていくことが重要であると考えます。そこで質問です。

 本市における幼児教育の位置づけについての見解を質問します。また、本市には私立9園、公立幼稚園2園が存在しますが、特に、公立幼稚園については、市内幼稚園の「モデル園」として重要な役割があると考えるか如何か。

 次に、「坂戸市幼児教育のあり方に関する検討会」が平成13年11月に、「坂戸市幼児教育に関する提言書」を提出しているが、この「提言書」をどのように受け止め検討され、具体化されたのか質問します。

 次に、学校給食の充実であります。

 1954年制定の学校給食法の、第2条・目的では、「義務教育諸学校における教育の目的を実現するために次の各号に掲げる目標の達成に努めなければならない」とし、

  1. 日常生活における食事について、正しい理解と望ましい習慣を養うこと。
  2. 学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うこと。
  3. 食生活の合理化、栄養の改善及び健康の増進を図ること。
  4. 食料の生産、配分及び消費について、正しい理解に導くとしています。

 日本教職員組合栄養職員部が全国各地の学校での実践をまとめた、食教育の実践例が「だから今、食教育−学校栄養職員の食教育指導案集」として発行していますが、その内容は、

  • 平和教育として・戦争中と戦後の給食の様子を知ろう・大阪
  • 環境教育として、どうなるの学校給食のごみ・三重
  • 地元で取れるものを知ろう、地場産物を見直そう・福島
  • 栄養教育では、何でも食べようバランスよく・奈良
  • 食生活では、はしの持ち方、あるいは貧血の予防

等々、40例を超える、さまざまな角度からの実践例が示されており、その努力が伺えます。

 しかし、学校給食の目的を踏まえての、現場での実践の努力がある反面、「単なる学校での昼食」「雑務」「行政での予算の削減対象」と取られがちになっていることも見逃せないところであります。

 本市においては、直営単独自校方式が堅持され、常に、心のこもった暖かい給食が、子どもたちに提供され、他の行政区から転任してこられた校長先生の評価も高いところであります。

 各学校への栄養職員の配置や正規調理員確保の課題が今後の問題としてありますが、今回は、地産地消の立場を踏まえての、地場野菜の学校給食への取入れのいっそうの拡大を求めて質問します。

  • 学校給食への地場野菜採用の基本的な考えについて
  • 本市の現状(システム、需要と供給の関係、農家の意欲等)と、今後の方針について
  • 100%地場野菜採用を目指し「モデル校設定」による実施検討の考えについて

質問します。

公民館事業の充実

 中央図書館そして分館としての勝呂・大家公民館での図書館事業のいっそうの充実は当然でありますが、地域を結んでいたレインボー事業が廃止された状況のもとで、各公民館での地域に根ざした図書事業のいっそうの充実が必要ではないかと考えます。

 各公民館での図書事業の実態と、中央図書館・勝呂・大家分館、あるいは、学校図書室とのネットワークを充実させた、各公民館での図書事業活動の積極的な展開の考え方について質問します。

 また、市民の社会教育活動への参加をいっそう促進させるために、公民館使用料の無料化の考えについて質問します。

 最後に、区画整理事業についてです。

 本市での4区画整理事業の総事業費は473億6,000万円でありますが、平成16年度の同予算総額は、12億6,300万円と大きな開きがあります。長期化する不況のもとでの保留地処分も含め、この財政実態は事業の進捗に大きな影響を与えています。そして、「区画整理の手法」そのものが問われているともいえます。

 石井・片柳の区画整理事業も幾多の事業変更が行われてきました。その変更内容も、道路・調整池等の公共施設の変更もありますが、主には、総事業費と事業期間の延長が主なものであり、本市の財政状況も勘案した、抜本的な見直しが必要となっているとの指摘も行ってきたところであります。

 しかし、財政的困難を抱えながらも各事業は行われており、事業進捗にともなう市民の日常生活との接点部分については、環境も大きく変化するという状況が各所でみられます。このような場所における安全対策や道路整備は優先的に解決が図られる必要があります。そこで、質問します。

 1つには、石井区画整理地区・名細線沿い柳町付近の整備についてですが、女子栄養大学グランド跡地内の区画街路6−29号線と、若葉台マンション北西にある区画街路4-168号線の未舗装部分の舗装の見通しについて質問します。

 さらに、栄池については保留地となる計画であります。しかし、千代田地区の調整池として重要な役割を果たし、また、湧き水が出ており、周辺の桜も含め、地域の方々からは「残しては」との声が以前から出ています。「湧き水が出る調整池は、市にとっても貴重な財産」でもあると考えますが、今後この機能がどのようになるのか。また、栄池の南側にある桜について平成3年に一般質問を行い保存の考えを質した経過がありますが、今後の対応についての見解を伺います。

 2つには、片柳地区での問題です。1つには、都市計画道路芦山・片柳線が飯盛川を渡り国道407号線手前まで完成しました。しかし、いまだ国道407号線への接続はされず、飯盛神社横を通る市道3330号線との交差点は従来のままの変則交差であり交通量が増加する中で、死亡事故も発生しており、片柳小学校への通学路でもあります。地権者との折衝がまとまらないと聞いておりますが、これ以上放置できないと考えます。道路を調整しての国道への接続と、信号の設置が急務と考えます。その見通しについて質問します。

 次に、調整池の位置変更に伴う諸問題について質問します。先日、飯盛川西谷(にしや)1号橋周辺の方から、「最近この近くに調整池ができると聞いたが本当か」との問い合わせがありました。その場所は大雨時には飯盛川の増水等により、しばしば床下あるいは床上浸水に見舞われてきた川沿いの8軒の住宅部分であります。ところで、この調整池は平成8年の仮換地説明時にはこの場所ではなく、住宅地のはずれの国道407号線沿いでした。変更された場所は、多くの住宅の中でもあり、その構造のいかんによっては地域の環境への影響も懸念されます。重要な位置変更であり当然地元説明がなされたものと考ますが、どのような経緯で位置が変更されたのか。また、変更時の地元への説明はどのように行われたのか伺い、第1回の質問とします。

前に戻る

トップ
政策
ニュース
市議団
予定
リンク