あらい文雄議員の

12月議会総括質疑より

04/12/15

　11月26日(金)に行なわれた12月定例議会の総括質疑で、日本共産党坂戸市議団のあらい文雄議員は平成16年度坂戸市一般会計補正予算について３点にわたり質疑を行ないました。

　サッカー場施設整備工事を予算化していたが、日本サッカー協会からの補助金が不採用になり、工事費２億９千万円のマイナス補正、採用されなかった経過について質疑しました。

　ワールドカップ開催の余剰金を活用した助成制度の通知を受け、３回の市役所内部検討会議を経て、日本サッカー協会に助成金交付要望書を提出、２月には協会による現地視察及び内容のヒヤリングが行なわれた。

　３月25日に交付決定が行なわれ、残念ながら不採用になった。類似した助成制度の検討と資料収集をしたが対象にならなかった。来年度については、10月14日付けで協会に助成金の要請書を提出、採用の場合は予算計上させていただきたいとの答弁でした。

　３月議会の中で日本共産党議員団は、「助成金が確定されていない中で、予算計上は問題がある」と指摘してきました。

　今回の補正予算で、小中学校給食の食器が更新されます。予算額は3,146万4,000円です。これまで、市民団体の「学校をよくする市民連絡会」などからも安全性の高い、天然の素材の漆器の要望がだされていました。

　食器の安全性について、これまでに、給食用ポリプロピレン食器やメラミン樹脂食器から有害物資が検出されるなど、プラスチック系の問題点も指摘されてきました。子どもたちが毎日使う食器であり、材質の安全性には十分配慮が必要、食器の安全性について質疑しました。

　更新する食器は合成樹脂のもので、ポリエチレン・ナフタレート製の食器「通称ＰＥＮ食器」を見積り、食器選定は、材質の食品衛生上の安全情報を学校現場の栄養士、学校給食調理員などの方々に、意見を伺い、最終的には坂戸市学校給食運営委員会等に諮り、決定していきたい。

　食器の安全性は、食品衛生法の規定に基づき規格基準に合格することが必要であり、ＰＥＮ食器については、厚生労働省指定検査機関の試験検査において、「適」であるとの結果が出ているとの答弁でした。

　「ＰＥＮ食器」は新しい材質である、坂戸市学校給食運営委員会に諮るというが、漆器の食器についても十分検討するよう要望しました。

　議案67号「坂戸市市民総合運動公園の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定の件」ですが、今回の改正は運動公園のプールの使用料の改正で、大人300円を500円に､子供100円を200円に､中学生は大人から子供に変更するというもので、大人200円、子供100円の値上げになります。

　県内同程度の施設の利用料の状況と今回の改正で１年間の使用料の増収はどのくらいか。また、子供料金について、他の自治体では百円のところも多くあるが、考慮したのか等を質疑しました。

　市民プールの使用料は、昭和54年に開設以来変更していない。同規模施設との比較では、26施設中最低の使用料となっている。改正した場合、天候の状況にもよるが、過去３年間の入場数で試算してみると年間600万円から900万円の増収が見込まれる。