生活になくてはならない市民バス

日本共産党坂戸市議団 新さかど

24年7月20日

2024年6月議会市政一般質問

大山かよ子議員

 6月議会の市政一般質問では、2点について質問しました。

 ひとつめは、さかっちバス・ワゴンの取り組みについてです。内容は市民バスの開始事業から改善を積み重ねて来た経過と市民の要望であるさかっちバス・ワゴンの利便性向上と増便を求め、その方策を質問しました。

 2つめは、城山学園についてです。城山学園は小中一貫校として10年目を迎え、「特認校制」を取り入れた特色ある学園です。城山学園の成果と課題について質問しました。

さかっちバス・ワゴンの取り組みについて

質問 市内循環バスとして運行開始してからの3年間の利用状況は?

答弁 平成8年度は1万9,198人、平成9年度は5万6,921人、平成10年度は8万73人。

質問 数多くの改善で市民バスの利用者が増えている現在、直近の市民バスの利用状況は?

答弁 令和3年度は13万9,007人、令和4年度は16万3,896人、令和5年度は18万2,139人。

特別乗車証制度は今後も継続

質問 70歳以上の高齢者、運転免許証返納者、妊婦の方、障害者等の特別乗車証の制度を引き続き継続する考えは?

答弁 健康や福祉増進のため重要な施策のひとつである。安心して移動できる手段として利用していただいていることから今後も継続していきたい。

 確実に高齢化が進んでいます。買い物、お出かけの移動の足として、公共バスは必須です。坂戸地域公共交通計画は、今秋から来年の2月までに練り上げられ、方向性が出て来ます。その結果をこれからも注視していきます。

小中免許所持の教員不足に課題

質問 城山学園の小中一貫校として10年目を迎えた成果と課題は?

答弁 最大の成果は、中1ギャップによる不適応が抑えられて新たな不登校生徒が発生していないことである。小規模校のため学校行事や朝会など異学年交流が行なわれている。課題は、小・中学校双方の免許を保持している教員を十分配置できていないことや、児童生徒 数の減少で運動会の種目の幅が狭まったり、修学旅行バス代の個人負担額が多くなったりすること等がある。

質問 「特認校制」を利用して城山学園を選択した児童生徒の転入者の数は?

答弁 令和5年度は、小学生1名、中学生1名の合計2名、令和6年度は中学生2名である。

質問 城山学園では複式学級も3年生と4年生で行なわれている。特認校制を使って入ってきた児童生徒数もそんなに多くはない。地域の方も学校の行く末を心配している。学園の存続に関する考えは?

答弁 学校は地域の拠点であり、城山学園は地域の共有財産として地域の方から愛される地域の学校となっている。施設一体型小中一貫教育校として、城山学園がより魅力的な学校となるよう働きかけていきたいと考えている。

 城山地域は児童生徒が減少し、大家小や入西小に通うには遠すぎます。存続のために小中一貫校の制度を活用し、更に特認校の制度も採り入れた児童減少への対策をとりました。学校は地域に活気と活力をもたらす存在です。地域の灯を消さないためにも市民の関心を高めていく必要があります。

はじめて挑戦した市政一般質問

 今まで傍聴席で何度か見てきた議場光景でしたが、今度は立場が違って自ら議場席での市政一般質問でした。

 質問項目は、公約に掲げた「市民バス・ワゴンについて」と地域関連の「城山学園について」でした。先輩議員のあらい文雄議員ときめ細かく打ち合わせをしながら、丁寧に議会に臨みました。

 今回、市政一般質問に挑戦して、質問項目の内容を濃いものにしていくために徹底して調べ上げることと練り上げていくことの大切さを痛感しました。そして、市当局が市民のために仕事をしている裏側も知ることもできました。

 議員としてどれだけ市民の声や思いを市政に届けることができるか、その力量を磨いていくことの大切さも肌で感じることができました。

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