23年5月1日
坂戸市、とりわけ三芳野地区に大きな被害を与えた2019年10月の台風19号から3年半が経過、幸いにこの間それを上回る様な大きな被害をもたらす台風などはなかったが、昨年7月には、短時間に局所的に大雨が降り、設置されている排水ポンプ等が稼働したにも関わらず、内水処理が間に合わず床下浸水等が発生しました。(写真をクリックすると大きくなります)
地球の温暖化が進み、その影響で大規模な台風や集中豪雨などの異常気象が多発しやすく、今年も雨季、台風シーズンを迎え、心配されるところです。今後の災害に備え、集中豪雨や大雨の時の内水対策について質問しました。
質問 昨年、2022年(令和4年)7月12日から13日早朝にかけて、短時間で局所的に大雨が降り、本市では、排水機や排水ポンプ車が稼働したにもかかわらず、内水処理が間に合わず被害が発生したが、市内の被害状況は?
答弁 人的被害は、8名を救出したほか、住家の床下浸水が9件、非住家の床上浸水が2件、非住家の床下浸水が8件あった。道路等では、木橋を含め、道路の通行止めを19ヵ所実施した。
質問 市は災害対策本部を設置しなかったようだが、市の体制は?
答弁 7月12日大気の状態が不安定となり、長時間、雨雲が停滞したため、鳩山町では1時間に100ミリを超える大雨が観測されました。本市においても午後5時46分に洪水注意報が発令されたため、情報収集体制として職員行動マニュアルにより各所管がそれぞれの活動にあたるよう指示し、現地対応班や避難場所担当職員を配置し、全長体制で対応した。
質問 大谷川雨水ポンプ場(紺屋)及び飯盛川排水機場(小沼)の稼働状況は。
答弁 大谷川の流れが停滞しはじめた12日午後10時39分にポンプを稼働し、水位が下がった翌日の13日午前7時40分に停止。飯盛川では、12日午後10時56分にポンプを稼働し、翌日の13日午前5時12分に停止した。
質問 雨水が一気に流れると勝呂耕地や三芳野耕地などの低い所に負荷がかかる。排水機場を整備しているものの、全ての大雨に対応するには限界がある。市街地の大規模な開発行為における雨水の流出抑制方策について市の取り組みは?
答弁 1ヘクタール以上の開発行為等は、県の条例に基づき許可が必要となり、雨水を一時的に貯留するための調整池等の設置が義務付けられている。
質問 準用河川谷治川の上流地域(千代田2丁目・学童クラブわんぱくの東)では、12日深夜に乗用車の浸水被害が発生したと聞くが、近隣の「さかえ池」(旧坂戸自動車学校脇)の今後の整備は?
答弁 埋め立てて宅地とする計画になっているが、周辺における排水の課題もあり、今後検討して行きたい。
質問 昨年7月の大雨では、排水ポンプが稼働したが、東坂戸地域で床下浸水が発生した。大谷川雨水ポンプ場のポンプ増設の完成時期については?
答弁 坂戸・鶴ヶ島下水道組合によると、社会情勢の影響で遅れ、2022年度予定から2023年度完成予定とのことである。
(坂戸、鶴ヶ島下水道組合での鈴木ともゆき議員の議会質疑で、本年9月完成予定との答弁がありました)
坂戸市役所「日本共産党・市民の声」議員控え室 電話 049-283-1331(内線)629