ウクライナの風(3)父の思い出

日本共産党坂戸市議団 新さかど

22年8月8日

 私の父について、少しお話をしたいと思います。(写真をクリックすると大きくなります)

誕生日会の写真:Enterすると大きくなります

 6月15日は父セルゲイにとってとても大切な日。68歳になる誕生日と37回目の結婚記念日でした。

 父たちが、日本へ避難して出会えた新しい日本のお友だちや2人の孫に囲まれながら、ささやかな誕生日会を開きました。父もこの日だけは、一日中、笑顔を絶やさず、嬉しそうでした。

 そんな父は、私たちにソビエト時代の話をよくしてくれます。約30年前にウクライナが独立するまで、多くのウクライナ人は刑務所の中で手足を縛られ、監視されているような思いで日々暮らしていたと。ウクライナが独立した当初は皆が貧しく、小麦粉もミルクも買えず、パンを買うのにも一日中並ばなければ手に入らない時代。毎日が苦しく、生きることが大変ではあったが、自由を知ったと父は話します。

 あの時から、今のウクライナ人は自由とは何かを知っていると。今、世界でもっとも歌われているウクライナ民謡で、1914年、第1次世界大戦下で作られた『紅いカリーナは草原に』という楽曲があります。

 曲の一節に、「ウクライナはなぜか衝突している。ならば、我らは紅いカリーナ(植物のガマズミ)を高く掲げ、奮い立たせ」とあります。どこからか、常に侵略されているウクライナは、自由の旗の下に自由を守るために戦うという意味です。

 そして、今、2022年、再び、私たちウクライナ人は紅いカリーナを高く掲げ、必ず、自由を取り戻します。

根本ユリア

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