21年5月9日
市民と野党の共闘で、次の総選挙での政権交代を実現しようと「講演と市民の集い」が4月18日、東松山市民文化センターで開催され、約500人が参集しました。主催は「10区市民の会」。(写真をクリックすると大きくなります)
前島康男10区市民の会共同代表は主催者あいさつで、総選挙に向け日本共産党、立憲民主党、社会民主党と政策協定が結ばれたことを報告。埼玉10区での市民と野党の共闘が発展していることを強調しました。
第1部で、小澤隆一東京慈恵医大教授が「憲法を守り生かす政治と学問の自由」、現代史研究家の保阪正康氏が「半藤一利史観とは何か 歴史を語る言葉、歴史を見つめる目」と題して講演。
第2部では各政党代表があいさつし、日本共産党の守屋裕子埼玉県議は「野党共闘で必ず総選挙勝利を」と決意を述べ、会場は大きな拍手と熱気に包まれました。
「集い」の参加者から感想が寄せられましたのでご紹介します。
今回の講演は一人ひとりが戦後の民主主義をどう捉えてきたかが問われる重い内容でした。人間の尊厳を尊重せず、全体主義を優先してきた戦時下の苦い過ち。その教訓として生まれた「日本学術会議」の存在。「学問の自由」そのものでした。
多くの人の死を犠牲にしてまで、なぜ、戦争をしなければならなかったのか。尊い命の証をもみ隠そうとした日本の軍部。長年かけて過去の事実を掘り起こしてきた歴史。事実を基に裏付けされたデータを集約し、緻密(ちみつ)に積み上げていくことの難しさに向き合いながら検証してきた活動。どれ一つとっても貴重な話でした。「歴史の過ちを真摯(しんし)に受け止め、教訓として次世代に伝えることをしなければならない」という重い言葉は、その当時を生きてきた生き証人の心からの叫びでもあるでしょう。
西坂戸 大山嘉代子
久々の講演会、コロナ禍で果たして何人集まるのだろうかと不安もありましたが取り越し苦労でした。
憲法学者の小澤隆一氏は学問に対する誠実さがうかがえました。学術会議の会員にふさわしい人物であることは言うまでもありません。
もう一人の保阪正康氏。半藤一利氏とともに戦後史研究の第一人者。兵士の中で一番死者が多いのは、大正10年から12年生まれまでの人という話に愕然(がくぜん)。私の父は昭和元年生まれ。だから、生きて帰れた、だから、私が生まれたんだ、と改めて戦後の歴史が身近になりました。
また、「本を読まない人」についての話は興味深く、その特徴は耳学問の薄っぺら。そんな政権に居座る人たちを野党共闘で早く追い出してくれと心から願うばかりです。
八幡 不破京子
「めざそう政権交代!すすめよう野党共闘」。秋には解散・総選挙が間違いなく行なわれる情勢の下で、この呼びかけは急いで取り組まなければならないと、みんなが感じていると思います。そんな中、コロナ下の多くの制約のなかでもたくさんの市民が駆けつけました。とても勇気の湧く集会となりました。
憲法学者の小澤さんと昭和史研究家の保阪さんの講演。日本学術会議会員任命を理由もなく拒否されている小澤氏本人から、拒否の違法性について説明がされ大いに参考に。
保阪さんは、盟友で1月に他界した半藤一利さんのエピソードをまじえて講演。あの侵略戦争のもとでどれほど多くの人々の命が奪われたか、「憲法を100年持たせよう。そしたらそれは国家の意志になる」と語ったことが、印象に残りました。
東坂戸 和田 信
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