コロナ病棟 語り尽くせぬ苦難

日本共産党坂戸市議団 新さかど

21年5月1日

豊島病院の看護師に聞く

 東京都保健医療公社「豊島病院」。東上線大山駅に近くにあり、400床規模で、コロナ専門病床120床を設置している地域医療の大拠点。先日、同病院で働く旧知の鳥井幸子都庁職病院労組豊島分会長、中沢文子執行委員の2人に電話で近況を伺いました。

 2人とも豊島高等看護学院―豊島病院―定年退職―再雇用―非常勤と現役一筋。公的病院の再編統合や病床削減に抗して「豊島病院を守る会」を住民と共に結成し、公的地域医療の本来のあり方を求める活動も展開しています。

 豊島分会員は80名余で、すべて看護師ら医療労働者。鳥井、中沢両氏は「現場感覚を基本にした週刊ニュースを発行、若い人たちにも読まれていることがとてもうれしい。若い人は医療や仕事への知識は豊富だが、社会的なことを学ぶ場が少ないので、母親のような気持ちで作る時もある」と。

 「コロナ病棟を大きくした医療現場の苦労は一言で語れない苦難がたくさんあるが、組合の上部機関がしっかりと支えてくれる力になっていてありがたい」と。医療現場では安全が何よりも大切ですが、「現場の労使で構成する安全衛生委員会制度を通して小さな事故から職員の健康、職場の環境など徹底的に論議している」と話します。

 職員出入り口や病院利用者が行き交う場所に組合掲示板を設置。「長年の組合活動の顔として大切な財産。利用者のみなさんにも読んで役立つ掲示板を目指している」と意欲を見せます。患者の心のケアも重視し、「院内コンサートや正月の各病棟への獅子舞の訪問なども開催し、病院側も好意的」だと。

 さらに「委託で雇用主が別々、労組もない方々が多く働いているが、その方々のためにも頑張らねば」と現状や決意を語ってくれました。頼もしい語り口が心に残りました。

緑町 今野 強

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