台風19号から1年

日本共産党坂戸市議団 新さかど

20年11月6日

  昨年10月12日(土曜日)、台風19号が関東地方などを直撃し、強風や大雨で各地に甚大な被害をもたらしました。(写真をクリックすると大きくなります)

県知事への申し入れの写真:Enterすると大きくなります

 坂戸市では大雨で越辺川堤防が決壊した影響もあり、床上・床下浸水は約400件に。田畑の冠水も各所で発生、農業や商工業で10億円を超える被害でした。あれから1年。被災者の方々の「いま」をお伝えします

県知事との懇談の写真:Enterすると大きくなります

「立ち直れた」と農場会長

新米を渡している写真:Enterすると大きくなります

 台風19号の水害で農地や農機具などに甚大な被害を受けた市東部、紺屋の原秀夫・原農場会長が10月19日(月曜日)、立石昌義・埼玉県農民連会長らとともに、県庁に大野元裕知事を訪ねました。

 原さんは「廃業するしかないと途方に暮れていたが、行政の皆さんの支援のお陰で立ち直ることができた」と県の支援に感謝を述べ、新米を大野知事に贈呈。知事は「多くの皆さんの協力と、被害に負けないという意気込みがあったからこそ再建ができたと思う」とねぎらいました。

取材を受けている写真:Enterすると大きくなります

 原農場は県産ブランド米「彩のきずな」や同小麦「ハナマンテン」を栽培する農場。被害は、作業用建物やトラクターなどの農機、新米約30トンなど総額約1億円に上ったため、県や市、川越農林振興センターなどが協力し早期復旧を支援しました。

 知事訪問には、各部門への支援要請に協力してきた柳下礼子、村岡正嗣両県議、松本愼一・県農民連副会長、地元坂戸市議のあらい文雄が同行しました。

 この模様は、当日のテレビ埼玉「ニュース545」で放映されました。

あらい文雄議員

忘れられぬ「こすもす作業所」の温情

 県営東坂戸団地に住んでいます。浸水被害に遭った後、二度の引っ越しで元の住居に戻りましたが、老妻はすっかり弱くなりました。一人でできていた近くのスーパーへの買い物はいつも私が同行です。

畳を運び出している写真:Enterすると大きくなります

 東坂戸団地内に来る介護施設の送迎車が増えています。高齢化だけではない水害の爪痕だと思います。

 水害時に水に浸かりながら、無料で自家製のおにぎりやパンを配ってくださった団地内にある障害者の方が働く「こすもす作業所」が5月に鶴ヶ島市高倉に移転、広くて立派になったとお聞きします。お喜び申し上げつつもちょっと残念な思いもしています。あの時のありがたさを忘れません。

 冠水した団地の集会所は改装されましたが、コロナで集いが持てません。水害の影響もあり転出入が多い中、人のつながりが弱まっています。何とかしたいと思い答えを探しています。

東坂戸 藤田鉄雄

救助・支援者に感謝、市は被災防止に力を

 台風19号で自宅が浸水して1年がたちました。

畳を積んだトラックの写真:Enterすると大きくなります

 夜間、道路が冠水している中、ボートで救助に来てくださった消防隊の方、子どもの怪我を見てくださった救急隊の方、片付けを手伝ってくださった方々、洋服や学用品等を支援してくださった方々、すべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 豪雨、台風と聞くと、また川が氾濫して浸水するのではないかと不安な気持ちになります。素人考えですが、被災を防ぐため、できれば堤防を高くしたり川幅を広げたり、排水機場を設置したりするなどの対応をしていただきたいのです。台風や豪雨でも安心して暮らせるように、坂戸市にお願いしたいです。

東和田 40代女性

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