17年9月26日
坂戸市立老人福祉センター「城山荘」「ことぶき荘」の利用を有料化し、100円を徴収するという議案が、9月議会に提出されました。現在60歳以上の市民は無料です。
9月6日(水曜日)の市民福祉常任委員会で、審議の結果、賛成多数で可決。共産党は高齢者福祉の観点から反対しました。
議案提出に当たり、市が募集した「市民コメント」によると、「市の財政状況は察するが、高齢者が唯一楽しみに集まれる城山荘、ことぶき荘の入館料はとらないでほしい」「とても貧困である。100円あれば野菜が買える。無料を続行願いたい」。バスで来る高齢女性は、「バス代・風呂代で300円かかる」と、約70%が有料化に反対です。
同様の声に対して市は、「施設内にある入浴設備等については、特に安全、衛生面に十分に配慮した設備環境を維持するために継続的に維持管理費が必要」とし、「受益者負担の観点から、施設の利用にあたり入館料として利用者の負担をお願いする」と繰り返しているだけで、「有料化ありき」の姿勢です。
市のホームページでは、「老人福祉センターは、高齢者が健康の増進、教養の向上、語らいやレクリエーションを通して仲間作りをし、健康で明るい生活を楽しんでいただくための施設です」とあります。老人福祉法「第20条の7」に基づいたもので、「受益者負担」を適用すべきではありません。
かつて入西地区には、「サン・ビレッジさかど」(現サンテさかど)にお年寄りの憩いの場「せせらぎ荘」がありましたが、2009年に閉鎖。坂戸市には、40億円近い財政調整基金という「安全・衛生面に配慮した設備環境を維持する」ための財政力はあるのです。
日本共産党坂戸市議団は、これ以上お年寄りを冷たく扱うのをやめるべきであると主張し反対を表明しました。
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