坂戸市議会では、予算や決算については予算決算常任委員会で審議します。3つの常任委員会に対応した分科会について、総務文教・環境都市・市民福祉の分科会の報告をします。
総務文教分科会報告
2015年度(平成27年度)一般会計予算については、総額293億9,700万円で前年度対比では金額で27億1,000万円の大型予算となっています。歳入の市税収入については、個人市民税、法人市民税共に減少、個人市民税の減少要因は坂戸市の年齢構成が大きく影響し、法人市民税は2014年度からの税率の引き下げの影響によるものです。
また、臨時財政対策債を含めた実質的な地方交付税減少を財政調整基金を含む基金の繰り入れでカバーしています。
補正予算の主なものとして、政府が昨年12月に策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」によるもので地方版総合戦略策定や災害用備蓄品購入などがあげられます。
環境都市分科会報告
2014年度補正予算については、土木費関係で、道路維持費、道路新設改良費、橋りょう維持費などの国庫補助金が大幅に削減されました。理由は、国の財政状況と東日本大震災の復興財源に向けられたとしています。本市にとっては市民生活に直結する重要な事業です。職員も削減の影響を極力少なくするための努力をしています。東日本大震災からの復興は最優先課題です。
しかし、国の税金の使い方には大きな問題も指摘されています。本市だけでなく全国の自治体の問題でもあり、国に対して予算をつけるように発信すべきだと質疑しました。「国に対し、市長会や県を通じて要望していく」との答弁でした。
2015一般会計予算については、斎場整備事業(3億3600万円)、西清掃センター焼却施設の設備改良事業(15億円)、森戸橋架替整備事業(1億3,600万円)、関間千代田線整備事業(3億2,000万円)、そして、地元からの請願や陳情による道路の新設や維持管理事業等が実施されます。
片柳土地区画整理事業検討事業(2,600万円)は、昨年度当地区区画整理事業の見直しのためのアンケート調査に基づき、期間、財源、整備内容等を検討し、短期間で整備が終了する方法を調査・研究する事業です。
市民福祉常任委員会報告
介護保険料350円値上げ
市民生活や福祉にかかわる13の議案が審議されました。市民のくらしが厳しさを増す中で、共産党はどのようにくらしと福祉を守り充実させていくかという立場で臨みました。
福祉の分野では、2015年度は保育制度が大幅にかわることや介護保険制度が新しいシステムへ移行するという節目の年になります。
委員会では福祉に関して、(1)介護保険料の値上げをはかる介護保険条例改正(基準額で月額4,250円から4,600円(350円=8.3%)に値上げ)、(2)事実上保険証を取り上げ、資格証明書の発行を予定している国民健康保険特別会計、(3)保険料基準額8.2%の上昇を盛り込んでいる介護保険特別会計予算、(4)軽減税率を後退させる予定の後期高齢者医療特別会計予算の4議案が審議されました。このいずれにも共産党は反対しましたが、賛成多数で委員会では可決しました。
市民福祉分科会報告
2014年度一般会計補正予算と2015年度一般会計予算の市民福祉部門を審議しました。
補正予算では「桜まつり」の取り組みや国の補正予算を受けての事業についてなどを審議。2015年度予算では市内バスの運行費や障害者福祉事業の取り組み、生活保護の冬期加算などについて質疑しました。共産党はアベノミクスの市民生活への影響や福祉の後退を許さない立場での質疑を展開しました。
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