トップ 市議団 ニュース 予定 リンク サイトマップ

消費税増税とこれから

14年4月20日

消費税増税は経済低迷とまちを破壊する

 テレビやマスコミは、連日のように「消費税増税前のお買い得商品」などの報道を行なっていますが、増税に苦しむ庶民の報道はあまり見えません。たしかに、3月中に購買しておいて損はない「交通機関の定期」や「価格の統制されているタバコ」などは買いだめでささやかな抵抗もあります。

 消費税が3%から5%に増税されたときも実際は税収が減りました。政府は、経済が冷え込むことを見越して5兆円の対策費を計上しました。増税負担分は庶民8万円なのに、低所得者や子育て世代に1回のみ1万円支給です。経済対策費の大半は大型公共事業です。大企業は復興特別税の廃止や公共事業で儲けを増やしますが、中小企業や庶民には増税のみです。

 現に中小業者には「円安」の影響で、原材料費の高騰やガソリンの値上げ、電気料金の引き上げなどで利益はすっ飛んでいるのが実態です。4月からの単価の引下げを要求されている製造業者もいますし、飲食店での閑古鳥が鳴く日も珍しくなくなっています。高齢者の医療費の倍化や年金削減が追い打ちをかけます。

 このまま、増税に突っ走れば中小業者や商店は「価格転嫁」できず自腹で消費税を負担するしかなく、廃業により中小業者、商店が激減することは目に見えていますし、地域の祭りや伝統芸能も維持できなくなります。

 経済低迷とまちを破壊する消費税増税は中止すべきです。

坂戸民主商工会 島田康夫


増税前夜 ある小売店のおかみさんとの会話

 孫が来るので近くの商店にアイスクリームを買いに行きました。

 いよいよ、明後日から増税になるという話になり、おかみさんは「本当に困りましたよ。大手なら大量仕入れで値引きしてもらえるけど、うちみたいなところは値引きもしてもらえない。かといって、品物にうわのせできるかというと、悩んじゃうし」と深刻な話です。

 時々子どもが10円玉にぎって買いにくるのです。

 そして、「ところで、あそこの店が最近シャッターが下りっぱなしになっているのよ。

 父ちゃんが、自販機も撤去した。店じまいしたんじゃないかって言ってたけど、いやな世の中よね」

 いつも明るいおかみさんですが、いつになくしめった話になりました。

芦山町 S・Y

前に戻る

トップ 市議団 ニュース 予定 リンク サイトマップ