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ビキニデー集会に参加して

14年4月12日

 皆様からの支援募金のおかげで、静岡で行われた3月1日(土曜日)、「被災60年2014年3・1ビキニデー集会」に60歳を過ぎた母と一緒に参加できました。

献花墓参行進の写真:クリックすると大きくなります
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 私は、10年前、3番目に生まれた長男を生後4ヵ月で亡くしました。その後長女と次女の子育てに母は懸命に頑張ってくれました。この間母をどこにも連れて行ってあげられませんでした。ですから今回私と一緒に新幹線に乗り、ホテルに泊まったことをとても喜んでくれました。

 集会に参加し「この歳になるのに放射能汚染がこんなに怖いものだと知らなかった、連れてきてくれてありがとう」と何度もつぶやく母の姿に胸が熱くなりながらとても幸せな気持ちにもなれました。同時に母がこれほど知らなかったとつぶやくのだから、どれだけ多くの人たちがビキニ事件について知らずに、放射能汚染やその被害実態を知らされずに日々過ごしているのだろうと考えると、とても恐ろしくなりました。

 全体集会後は「被災60年・ビキニ事件の全容解明と原水爆禁止のたたかい」の分科会に参加しました。

女性団体の皆さんの写真:クリックすると大きくなります
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 1954年3月1日未明、ビキニ環礁で水爆実験が行なわれ、被災した第五福竜丸の乗組員たちは、アメリカに盗聴されるのを恐れて、2日間打電できなかったそうです。3月14日に寄港するまで、船員たちは家族を想いどれだけ心細かっただろうと思うと、本当に胸が締め付けられる感じがしました。

 元高校教師の粕谷たか子さんが代表をつとめる「エバーグリーン」の学生たちが、第五福竜丸乗組員の方々に実際にお話を聞いての感想も素晴らしいものでした。「僕たち高校生、大学生が、死の灰を浴びた被害者から直接、話を聞ける最後の世代だ、僕たちの責任は大きい。」と訴えるのがとても印象的でした。

 エバーグリーンがまとめた、学生たちに語る被害者の声、小児科医が語る福島で発生している甲状腺がんについてのDVDをビキニデ―会場で購入してきましたので、皆さんと一緒に見る機会があればと思います。

 本当にありがとうございました。

坂谷くみ子

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