万葉集

日本共産党坂戸市議団 新さかど

19年8月6日

【寄稿】改元に思う(4)

 『韓国語で読む万葉集』というのが出たことがある。韓国語で読むと、日本人が読んで来たのとは大分違っていた。日本人の読みは自然を詠んだようにして和歌化されていたが、韓国語では男女のなまめかしい様子や政治のこともふんだんに詠みこまれていた。

 これを書いたのは韓国の女性学者であったが、日本の万葉学者には受け入れられず、この本の広まることはなかった。こういうことを知ると、万葉集の本当の読みはこれからなのではないかと思ったりする。

 万葉集に参加している人の中には、朝鮮人がずいぶんと含まれているようでもある。当時の人たちは、暮らしの中に朝鮮語を取り入れていたのかもしれない。

 それから、万葉集には庶民も参加しているなんて言われているが、現代とは違うのだから、真の庶民に和歌が詠めたかということも疑問である。唐に学んだ万葉歌人の山上憶良などは、貧乏の人の気持ちになって歌を詠んでいた。

 かくて、「防人の歌」と言われているものも、力のある人が成り代わって詠んだのかもしれない。

 1300年も前の人々の作品が現代の人にも読めるように作られているのは素晴らしいが、あまり評価しすぎることもどうかと思う。

 新元号「令和」の原典が『万葉集』だから、日本古来の古典だとあまりに堂々と言うことも慎まねばと思う。(終わり)

元町 新井竹子

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