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社会保障をよくする会が
社会保障・医療保険学習会

医療制度を根こそぎ変える
「構造改革」とどう向き合うか

みんなで力を合わせて社会保障「改悪」のストップを

06/10/24

 10月8日(日)、入間西部社会保障をよくする会主催により、「社会保障・医療保険学習会」が坂戸駅前集会施設集会室で行なわれました。埼玉県社会保障推進協議会の菅澤秀幸さんが「医療制度を根こそぎ変える『構造改革』にどう向き合っていくか」というタイトルで講演を行ないました。

開会挨拶の写真

 約1時間半にわたり、菅澤秀幸さんが講演した内容の要点は次のとおりです。

1.いのちが大事にされなくなった

 ふじみ野市のプール事故に典型的にあらわれているように民間事業にまるなげをすると、一貫して利潤が追求されて「いのちの安全」が後方に追いやられてしまう。「民間委託」の推進により、あらゆる分野への「市場原理」「競争原理」の導入が促進されてしまった。

2.小泉「構造改革」5年間の害悪

 介護施設の食費・居住費の自己負担、すなわちホテルコストの導入や、国保の資格証明書の発行などが進められた。貧富の差が開き、小泉構造改革は世界で2番目の「格差大国」をつくりあげてしまった。

菅澤さんの写真:クリックすると大きくなります
(写真をクリックすると大きくなります)

3.執拗ないのちの安全破壊

 小泉首相就任直後に、健康保険法を「改正」し、健保本人3割負担、70歳以上定率負担を導入。

4.高齢者が矢面の06医療保険制度改革

 負担を増やし、給付をおさえる。それにとどまらず医療制度そのものを改変。社会保障の原則そのものを崩す意図や特徴をもった、06医療制度改革を断行した。

5.加速される社会保障の「構造改革」

 7月に閣議決定された「骨太方針2006」は安倍政権へ引き継がれ、「構造改革」が加速されて実施されていく。

学習会の写真

6.これから考えられている医療改革

 保険免責制度の導入、風邪・骨折などの軽い病気の保険はずし、混合診療(ひとつの病気で保険が効く範囲と効かない範囲が混入)の実施などが考えられている。日本の優れた医療保険制度である「現物給付」「出来高払い」が崩壊していく。

7.さてどうする、どう改悪に立ち向かうか、
  どう「改革」と向き合っていくか

 日本の医療制度は完全に破壊されていない。「現物給付」は残っている。労働組合・市民団体・保険医協会など、がんばる組織も健在している。が、とりくみをゆるめるわけにはいかない。各地域の社保協が互いに刺激しあうとりくみの強化をしなければならない。

 菅澤さんの話に聞き入った参加者一同、「医療改革」の名でとんでもないことが進行し、これからもいっそう、国民の負担が重くのしかかってくるので、何としても手を取り合い力を合わせ取り組んでいかなければ、との思いを強くしました。

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