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消防組合議会研修報告

06/08/22

あらい文雄議員

 7月27日(木)〜28日(金)の2日間、坂戸・鶴ヶ島消防組合議会の議員視察研修が行なわれました。

消防の広域化について

 1日目の視察研修は、深谷市の消防本部で行ないました。

 深谷市は、旧深谷市、岡部町、川本町、花園町の1市3町が2006年1月1日に合併で誕生、同時に深谷市消防本部として業務開始。寄居町(寄居地区消防組合)は広域合併に不参加のため、消防事務を深谷市消防本部が受託しました。

 今後の課題と対応については、

  • 事務委託となった寄居町の消防団は、寄居町役場が担当していることから、訓練指導など調整が必要。
  • また、災害時等に関する計画の策定が必要。
  •  広域化の問題点については、職員間の意思疎通・職員の意識改革・事務事業のすり合わせ等が必要。

 質疑応答の後、深谷消防署庁舎(3階建て)の見学を行ないました。

大規模災害の対応について

 2日目は、新潟県小地谷市・小千谷地域消防組合で、大規模災害の対応・中越地震について研修しました。

 最初に議長より、2年9ヵ月前の2004年10月23日17時56分に発生した新潟中越大地震の様子の説明がありました。

 小千谷市で、マグネチュード6.8、震度6強。隣の川口町では地震計が壊れ、後々の調査では、震度7が記録され、地震の揺れの強さを示す指標のひとつである加速度は、阪神淡路大震災の2〜3倍という観測史上最大値を示した。この数値が重力加速度の980を超えると、物が空中を飛ぶというが、小千谷市の数値は1500を超えており、まさにそれが実感された。

雪国仕様の強固な建設構造が人的被害が僅少

 この震災で命を落とされた方は小千谷市で12名ですが、倒壊家屋の下敷き等地震の直撃が原因となって死亡した人数は5名でした。

 阪神淡路と比較した時、家屋の倒壊による死者が少なかったことは奇跡としか思えません。原因のひとつに雪国仕様の頑丈な建築構造等があげられてます。

ガス安全装置全世帯配置夕刻の地震で火災ゼロ

 火災は地震の発生が夕刻時にもかかわらず、岩間木地区で1件のみで、出火原因は薪ストーブに倒れた可燃物が接触したこと。都市ガス、プロパンガスともに、ガスを使用していた家庭においては、マイコンメーターと呼ばれ、震度5でガスの供給を遮断する装置がほぼ全世帯に配備されていたことが火災を防いだ原因のひとつであったといわれています。

何時かは地震が起きると思うが、まさか自分のところには

 今回の研修で特に感じたことは、地震は何時かは起きると思うが「多くの方は自分の所には来ると思っていない」のでは?でした。あなたはどうですか?

 小千谷地域消防組合で研修の後、小地谷市周辺の被災地跡や今も多くの方が生活する避難住宅の現状など、雨のなか現地の視察も行ないました。

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