象徴に思うこと

日本共産党坂戸市議団 新さかど

19年7月9日

【寄稿】改元に思う(1)

 敗戦となっても天皇は居続けることになった。それで、憲法にも天皇という項目をまず、入れたのだった。天皇は象徴であるとした。

 昭和天皇は、象徴をそれほどに問うこともなく生きたように思われる。しかし、平成を受け持つことになった天皇は、憲法をなんとか守ろうとしてか、象徴を意識した年月を重ねたように感じる。

 平成が終わるころ、天皇こそ憲法を守ったのではないかという意見も聞いた。しかし、ちょっと真剣に考えてみると、どうもそれはおかしいのではないかという気がする。

 象徴は、シンボル。即ち旗のようなもの。だとすると、象徴する対象がしっかりしていなくてはならないのではないだろうか。国民統合の象徴ということであるが国民は統合されてはいない。だから、象徴することは不可能なのだ。それでもなんとか、天皇夫妻が考え出したのが、各地を訪問し、国民の困難に寄り添うことであった。こういうことは政治家がやるべきなのだ。

 象徴天皇ということであるならば、自ら何かをすることでなく、立ってみていればいいのではないか。しかし、天皇は真面目に考えて自ら思う象徴をやってしまった。それで、国民はまたまた天皇を敬うようになってしまった。天皇制の復活を天皇がやってしまったということにならないだろうか。しかし、天皇を責めるわけにもいかない。天皇夫妻として素直な取り組みだったのだろうから。(続く)

元町 新井竹子

トップページへ  サイトマップ  ページの先頭へ  ひとつ前へ

坂戸市議団 info@jcp-sakado.net 電話 049-283-1331(内線)629  坂戸市委員会 電話 049-283-0318 FAX 049-283-0361