アメリカ発の金融危機が世界中を飲みこみ、我が国においても急激な景気の悪化が襲っている状況であり、地方経済への影響拡大が懸念されています。
国の補正予算を有効に活用し、地域の安全及び活性化や市民生活に資する事業を重要施策として位置付け、各種事業を前倒しして精力的に取り組んで行きたい。
平成21年度施策については、第５次総合振興計画後期基本計画の事業に取り組むとともに、緊急度や優先度を考慮し、更なる「選択と集中」のもとに、事業の推進に努めていく。
- 安全で安心なまちづくり
- ひとと環境にやさしいまちづくり
- 健康と活気に満ちたまちづくり
の３本の柱を重点施策に据えて、全力を傾注して事業を展開していくとして、３本の柱の重点施策を中心に、21年度の基本的な施策の概要にふれていくとしました。
「安全で安心なまちづくり」については、自主防災組織の結成の促進、自主防災訓練の支援、災害時要援護者支援計画の作成などにより、防災体制を整備していくことがあげられました。
防災防犯対策は近隣住民の助け合いが不可欠であり、今後も地域との一体感のもと防災防犯力の向上に積極的に取り組むことをあげています。
「ひとと環境にやさしいまちづくり」では、子育て支援は時代をつなぐ重要な施策で、次世代育成支援行動計画「いきいき子育てプラン」を推進、子育て世代を真心をもって応援し、子育てに安心なまちづくりを推進していくこと、地域福祉計画の策定に着手し、市福祉センターを開設すること、環境保全については更なる地域緑化の推進をはかっていくこと、教育委員会に関しては、スポーツ・文化・青少年行政を市長部局へ移行し、学校教育む及び社会教育に専念できる体制を整備すること、などをあげています。
「健康と活気に満ちたまちづくり」では、健康づくりを総合的・一体的に推進するため健康増進部を設置すること、新たにスポーツ振興計画を策定すること、全国に誇れる健康なまちをめざして取り組くんでいくこと、坂戸駅南北自由通路およびスマートインターチェンジ設置、商店街の活性化などがあげられました。
以上のような施政方針が語られましたが、目下の市民生活では、「百年に一度」といわれる不況のもとであいつぐ負担増に悩まされていることへの対応や、食糧自給率向上のための農業政策などについてはほとんど触れられませんでした。