長崎から

　私は、はじめて原水爆禁止世界大会（長崎）に参加しました。署名とカンパをいただき心から感謝申し上げます。

　長崎は大村湾を囲むようにして山肌に住宅がびっしり建っていました。坂の多い市街地には100円の市電、バイクばかりが走っていました。羽田から空路・長崎に到着、バスの中で食事会場へ直行。初日は会場が満員の中、それぞれもぐりこむもの、外で聴くもの。幸い私たちは２階席の通路に座って終わりまでいることができました。海外代表・ＮＧＯの発言もきくことができてよかったです。

　翌日は長崎の軍事基地佐世保を船で大村湾のみを周りながめました。米日の共同利用のための航空基地を着々と湾内に埋め立てようとする現状をみることができました。

　残る一日は長崎原爆資料館を見ることができて、展示館や映画など半日ほど味わうことができ、これが何よりの心に残るおみやげでした。原子爆弾がプロパンガスボンベの太さで丈は70センチほど、灰色をしており、これが‥‥と私の心に深く突き刺さりました。人も馬も死んで、映画はエンドレス。最後まで見ました。この映画を国中に見せたら、原爆追放に、被害者の救済に、大きな力になるのではないかと、心にとめて帰ってきました。

三木敏子