３月２日(金)、坂戸市議会３月定例議会の総括質疑が行なわれました。日本共産党坂戸市議団の総括質疑について順次紹介します。

国民健康保険の保険証
未交付が500件近くに

　吉岡しげき議員は、議案第６号坂戸市国民健康保険特別会計・2007年度(平成19年度)予算に絡んで、国民健康保険証に関して、資格証明書の発行など、保険証の「取り上げ・未発行」の状況について質疑をしました。

　2006年(平成18年)11月の保険証更新時で、２年以上国保税を滞納している場合の資格証明書については327件、短期保険証については764件、そして納税相談に来ない場合の未交付は459件という状況であるとの答弁がありました。

　これらの３種類を合わせると、なんと1500件を超える「通常の保険証を渡していない」実態が明らかになりました。短期保険証は半年間は「本人３割負担」で済みますが、加入者の経済状態が好転せずに滞納が続いた場合は「保険証がとりあげられる」という不安定なものです。

入所児童大幅増の入西地区の
学童ちびっこクラブの施設整備の施策は

　あらい文雄議員は、一般会計予算の放課後児童健全育成事業委託料に絡んで、入所児童が大幅に増えている入西地区の学童保育所ちびっこクラブの施設整備の取り組みについて、市はどのよう考えているのか質疑をしました。

　ちびっこクラブの環境改善については、施設整備以外の方法も含め様々な角度から検討しているがいまだ解決に至っていない。国による放課後児童施策の動向等も注視しながら幅広い視点で、引き続き対応に向け努力したいとの答弁でした。

全国学力テスト、個人情報が
受験産業に流出するおそれ

　大山しげる議員は、一般会計予算の小中学校費に絡んで、４月24日に予定されている全国学力・学習状況調査（全国いっせい学力テスト）について、どのような業者に委託をするのかと質疑をしたところ、小学校はベネッセコーポレーション、中学校はＮＴＴデータに委託するとの答弁でした。

　それでは、個人情報が受験産業に筒抜けになることが懸念されるので実施は見送るべきではと再質疑したところ、市としては調査の趣旨を踏まえ、実施する予定であるとの答弁でした。