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し尿処理場を住民に親しまれる施設に

千葉県内の施設を学ぶ

坂戸地区衛生組合議会研修視察

11/30

とくます悦子議員 

 坂戸地区衛生組合議会は11月13日(木)〜14日(金)の両日、千葉県柏市の山高野浄化センターと、鎌ヶ谷市地内にあるアクアセンターあじさいを研修しました。

 柏市の山高野浄化センターは、柏市単独のし尿処理施設です。総人口33万2千人、し尿処理人口8万4千人で、下水道普及率が80%、1日のし尿処理量が100キロリットル(坂戸地区組合は400キロリットル)です。

 1965年(昭和40年)に施設が稼働し、人口増と共に増設されましたが、その間下水道の敷設が進み、し尿の投入量の減少と、施設の老朽化に伴う改修工事を2001年(平成13年)から2003年(平成15年)にかけて実施した施設です。

 この施設の特徴は、し尿を処理して排出される汚泥の最終工程である焼却施設は持たず、脱水汚泥のまま最終処分を民間業者に委託して、堆肥化や埋め立て等で処理を行なっています。

 汚泥の焼却については、2005年(平成17年)完成予定のごみ清掃センター基本計画の中に組み込まれているという説明でした。

 さらに、施設の運転管理業務と、生し尿の汲み取りを市直営で行なっていることは、他に例をみない特徴といえます。

余熱利用で温水プール・露天風呂に

 鎌ヶ谷市地内にあるアクアセンターあじさいは、沼南町、白井市、鎌ヶ谷市で運営しているし尿処理施設です。3市町の総人口は20万人、処理対象人口は8万8千人、1日の処理量が138キロリットルです。

 この施設は坂戸地区衛生組合とはほぼ同時期の1970年(昭和45年)に建設され、老朽化に伴い、1995年(平成7年)から3年半をかけて、最新の設備と景観に配慮した建物を完成させました。

 この施設の特徴は、汚泥の焼却炉が流動床方式なので、脱水汚泥を蒸し焼きのような方法で焼却し、その焼却灰の処分を堆肥化する民間業者に委託していることです。肥料となった汚泥は、主に成田空港敷地内の植栽に利用されているそうです。

 一般的に住民から敬遠されがちな、ごみ処理やし尿処理などの施設ですが、ここでは、ごみ処理施設も住民に違和感のない明るくきれいな建物で、その余熱を使った温水プールや温泉施設は人気があり、土日には1千人以上の利用客でにぎわっているそうです。

 2ヶ所のし尿処理施設は共に脱臭設備が優れていて、臭気がほとんど出ないことなど、1997年(平成9年)に基本的施設を更新した本市の施設との違いをつぶさに研修する機会となりました。

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