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日本共産党市議団研修その4

北海道ニセコ町

「情報の共有」は街づくりの原点

09/22

吉岡しげき議員 

 「情報公開に挑む自治体」として知られる、北海道ニセコ町での研修を、やっと実現することができた。

 町の「憲法」制定、町民参加の権利、住民投票制度、情報公開を進めるのは、逢坂誠二(おおさか・せいじ44歳)。94年に同町の係長を経て町長に就任以来、「町民参加の街づくり」をガンとして進めている。雑誌などでも紹介され全国からの研修が絶えない。

 私たちは当日、幸運にも町長と会うことができた。ちょっと童顔で作業服姿は気さくで親しみを感じ、「今日は、どの様なテーマの研修ですか」と切り出す態度には、物事に対する率直で無駄の無さを感じた。

 町長は就任以来、「まちづくり町民講座」「町政懇談会」「町長室開放」「事業別住民検討会議」「予算概要書」(もっと知りたい今年の仕事)など、住民との情報の共有化の取り組みを進めてきた。

 私たちに対応してくれたのは、町民総合窓口の片山健也課長で、情報公開が住民本意の街づくりに如何に大切かを熱っぽく語る態度に、「自信と誇り」を強く感じた。

国・道の圧力けって
情報公開しています

 道町の「情報公開条例制定」の背景(発想)が、「積極的な情報提供実績があるので、条例の無い町にしよう」との意見に対し、町民から「町長が変わっても私たちの権利が保障されるためにはあったほうがいい」との意見から条例制定に踏み切ったというのである。ここに行政や住民の認識の深さが現われていると思った。とにかく、職員の対応も「請求があったら、30秒で出せる」ようにしているのだから驚いた。

 課長は職員の資質にもふれ、「道職員を上回る能力・気概が必要で、その努力が求められる」と言いきる態度には、「道」にへり下ることのないすがすがしさを感じた。

 「情報公開」に対する、国・道からの圧力はあるかと聞いたが、「ある。しかし、公開に徹している」と言い切る。「合併問題」との関係も聞いたが、今度「法定協議会」をつくるが、「更に合併推進」ではなく、今までの「任意協議会」では、住民への情報提供に限界があり、更に情報提供をして住民に判断してもらうためという。

 もうひとつ、職場の印象だが、職員の机の上に書類が少なく、周囲も整然としており、オフィスを思わせる雰囲気だった(もちろんパソコンが主役)。職員自身も出張から帰ると整然さを感じるという。

 この研修を通じて、徹底した情報公開は、行政の説明責任抜きにはありえないことであり、そのことが住民との信頼関係を深め、職員の意識を変えることになる。これは、自治体の大小などには係わらない、街づくりの原点ではないかと思った。貴重な研修だった。

研修の資料などご覧になりたい方は、各議員までご連絡ください。

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